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登記簿謄本の見かた

土地や建物を見ただけでは分からない不動産の情報。それを閲覧できるのが不動産登記事項証明書、通称「登記簿謄本」である。これをうまく読み解き、大幅に指値ができる物件を探したり、購入したら最後、トラブルがおこりそうな物件の購入を回避したりすることに役立てている投資家も少なくない。

登記簿謄本は役所の書類だけあり、専門用語のオンパレード。どのように読み解けば良いのか分からない方も多いはずだ。

A―表題部 B―権利部(甲区) C―権利部(乙区) D―地目 E―地積 F―種類 G―構造 H―所有者移転 I―抵当権設定

そこで登記簿謄本について投資家の目線から解説いただいたのは、楽待コラムニストでもある鑑定士×投資家さん。不動産鑑定士をはじめ、宅地建物取引士や管理業務主任者など数々の資格を持ちながら、本人も現在4棟の投資物件にて年間家賃収入約2500万円を達成している投資家でもある。

トラブル回避のために、必ずチェックすべき

「不動産に関する大切な情報は、土地、建物それぞれ別々に法務局が管理する登記簿に記載(登記)する義務があります。その原本の内容を写したものが登記簿謄本です。書類の内容は大きく分けて表題部、権利部(甲区)、権利部(乙区)に分かれ、不動産の購入や検討の際に欠かせない情報がたくさん記載されています

権利部の登記は義務ではなく任意であり、表題部の内容もすべてが真実とは限りません。しかし、少なくとも法務局が事実関係を証明している公的資料ですから、取引だけでなく、その後の不動産運用にも大きな影響を与えることは間違いないです」

取引や運用を有利に進めるためにも、万が一のトラブルから身を守るためにも、登記簿謄本の内容を読み解く力は大きな武器となるわけだ。

次ページで、物件が抱える問題点を見抜ける!
登記簿謄本の具体的な読み解き方




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