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牛乳神話完全崩壊 1/2

牛乳神話完全崩壊

戦後、日本では牛乳は完全栄養食品であると言われてきました。
牛乳は学校給食の定番メニューであり、世間では牛乳信仰が浸透しています。
その延長で家庭の冷蔵庫には必ずと言っていいほど牛乳があります。
今や日本では、子供から大人まで牛乳を飲む事が習慣化しています。

赤ちゃんは母乳から必要な栄養素を吸収するために、
母乳の主成分である乳糖を分解する消化酵素ラクターゼがあります。
ところが、生後一年前後の離乳期を過ぎると、ラクターゼがほとんどなくなります。
そのため、いくら牛乳を飲んでもカルシウムが乳糖と一緒に排泄されてしまいます。

牛乳を飲むと下痢や消化不良などの症状を起こしたりする人は少なくありません。
これはラクターゼがないために生じる乳糖不耐症です。
北欧の人たちは乳製品を大量に摂取してきた歴史があり、
成人になってもラクターゼの分泌がさかんです。
しかし、世界のほとんどの人はラクターゼの活性が弱く、
特に黄色人と黒人はラクターゼを作る働きが弱いとされています。

牛乳は骨粗鬆症の予防に役立つと言われていますが、これは大きな間違いです。
牛乳の飲み過ぎこそが骨粗鬆症という悲劇を招くのです。
牛乳を飲むと血中カルシウム濃度は急激に上昇します。
この血中カルシウム濃度の急激な上昇こそが問題なのです。
急激にカルシウムの血中濃度が上がると、体は血中カルシウム濃度を通常値に戻すために、
恒常性コントロールが働いて血中余剰カルシウムを腎臓から尿に排泄してしまうのです。
牛乳を飲んでカルシウムを摂るつもりが、
かえって体内のカルシウム量を減らしてしまうという皮肉な結果を招くのです。
牛乳を毎日沢山飲んでいる世界四大酪農国であるアメリカ、スウェーデン、デンマーク、
フィンランドの各国で、股関節骨折と骨粗鬆症が多いのはこのためでしょう。
欧米などでも乳製品の摂取量が1日1000mgを超える地域では骨折が多いという報告が複数あります。

牛乳には、動物性たんぱく質が非常に多く含まれています。
動物性たんぱく質を過剰に摂取すると骨からカルシウムが溶け出す脱灰が促進されます。
健康な状態では、血液は弱アルカリ性に保たれています。
ところが、酸性食品を多く摂ると血液が酸性に傾いてしまいます。
血液が酸性化する事は生命活動において非常に危険なので、
体はこれを中和しようとして、骨や歯からカルシウムを溶かして血液中に送り込みます。
これが脱灰が起こるメカニズムです。
用の済んだカルシウムは再び骨や歯に戻されます。
これが再石灰化です。
通常は、脱灰と再石灰化のバランスがうまく保たれています。
牛乳を飲むと脱灰が促進されるのは、動物性たんぱく質を非常に多く含んでおり、
たんぱく質代謝の過程で生じる尿酸や硫酸のために、血液を大きく酸性に傾けてしまうからです。
脱灰が促進されると、体の中のミネラル・バランスを崩し、免疫機能を狂わせます。

脱灰を促進するもう一つの原因はマグネシウム不足です。
マグネシウムは骨の中で重要な働きをします。
血液中のカルシウムが不足しないように、
体は骨からカルシウムを溶かして血液中のカルシウム濃度を一定に保っています。
マグネシウムが不足するとその調整がうまくいかず、
カルシウムが溶け出す脱灰がここでも促進されてしまうのです。
牛乳は酸性食品である事に加え、マグネシウムはほとんど含まれておらず、
カルシウムとマグネシウムの比率が極端に悪いため、二重の意味で脱灰を促進しやすくするのです。


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