Nicotto Town



ガンは治る…治せる-生命の自然治癒力 3/3

2010年春の陣
第1回 LECおとなの雑学検定合格

検定に合格したので、
「LEC合格祈願あかだるま」
プレゼントされました!
>> LEC学び広場はこちら

あとがき

  先日、海外ニュースで、世界最大の製薬メーカー、ファイザー社が、一万人のリストラを行った……と報じられていました。本書でも触れた、あの抗ガン剤〝プ ラトシン〟の輸入元です。理由は医薬品の販売不振。わたしは「抗ガン剤の売れ行きで落ちている」と、直感しました。「抗ガン剤で殺される……!」。わたし たちの小さな呼びかけ、告発が、かすかだけれど、着実に、時代を、世界を動かしているようです。
 アメリカ医学界も急激に〝三大療法〟から代替療法にナダレを打っています。まさに九〇年のOTAリポートが、大転換点となったのです。アメリカ政府の代替療法への予算は、一九九〇年以降の一〇年間で、三〇〇万ドルから二億ドルへと、六七倍にも激増。
 すでに六対四で、ガン治療の現場でも代替療法が優位に立っています。そのためアメリカでのガン死者は年々約三〇〇〇人ずつ減り始めています。殺人療法の 〝三大療法〟から解放され始めているのだから、とうぜんです。〝毒〟を打たなけりや、長生きするのもあたりまえです。



 二〇〇七年二月二日、「抗ガン剤〝イレッサ〟効果ナシ」という報道が流れました。
  わたしは〝イレッサ〟を「悪魔の抗ガン剤」と呼んできました。二〇〇二年、国内で承認されましたが、販売直後から副作用とみられる間質性肺炎が続出、判明 しただけで六〇七人が犠牲となりました。ガンを〝治す〟ために打った薬剤で悶絶死するのはあまりに悲しい。〝肺ガンの特効薬〟と鳴り物で認可されたのに、 患者は重大副作用でバタバタ〝殺され〟ていきました。輸入販売元はアストラゼネカ社(大阪市)。同社は重大副作用死が続発しているのに、黙殺。販売パンフ レットには「夢のような薬」と誇大広告を続けました。二〇〇五年六月二四日、ついに遺族たちが、同社を薬事法で訴えました。「過大広告・宣伝のため死亡者 が続出した」と東京地検等に告発状を提出したのです。
 そして告発されたアストラゼネカ社は〝延命効果〟がないという事実の公表に追い込まれました。
 アストラゼネカ社は「東洋人には延命効果が示唆された」と日本での販売を勝ち取りましたが、それは真赤な嘘でした。従来品よりも劣っていたのです。



「……アストラゼネカ社は、〇三年九月以降、抗ガン剤治療歴のある肺ガン患者四九〇人を無作為に半数に分け、それぞれを〝イレッサ〟と〝ドセタキシル〟(従来品)で治療した。
〝イレッサ〟で治療された患者の『一年生存率』は四八%で、〝ドセタキシル〟の五四%を下回った。患者の半数が死亡するまでの期間も〝イレッサ〟は一二カ月で〝ドセタキシル〟の一四カ月に満たなかった」(『毎日新聞』二〇〇七年二月二日)

 この〝人体実験〟データには暗澹とします。まさに、二つの抗ガン剤は五十歩百歩。「一年生存率」が約五割ということは、これら抗ガン剤〝治療〟の実験台とされた約五〇〇人の患者さんの半数は亡くなった(殺された)ことを意味します。
  本書で述べたように、肺ガン治療のベスト方法として「何もしないこと」(二二%)を選択したカナダと比較して欲しい。同国では肺ガン治療に「抗ガン剤を用 いる」は、わずか五%。日本の二〇分の二延命効果を上げるのは「何もしないこと」という〝常識〟が日本の医療現場では判っていない。というより「何もしな かったら儲からない」がホンネでしょう。それでも、今回「悪魔の抗ガン剤」が実質、使用中止に追い込まれたのは、脱抗ガン剤に向けての一つのステップで す。


 現代アメリカで「もっとも影響力を持つ二五人」に選ばれたアンドリュー・ワイル博士。
彼は著書『自発的治癒』(邦訳『癒す心、治る力』上野圭一訳 角川文庫)で、こう述べています。

「人には、治る力がそなわっている。その治癒力を活性化させることで、絶望的な病から奇跡的な生還した人は少なくない」。
 この本は、いまや『医学の革命書』と絶賛され、全米ベストセラーとなっています。ワイル博士のHP(ホームページ)には、月に最大三〇〇万件ものアクセスがあります。訳者の上野氏は、「医療革命は、大学以外でもすさまじい勢いで進行している」といいます。
 ワイル博士は「ガンの自然退縮」についても述べています。
「……大きな腫瘍組織が、数時間、数日のうちに消えてしまうほどの激しさをみせることもある」
 生命は奇跡と神秘の可能性を秘めています。一方、博士は、抗ガン剤の化学療法と放射線治療について──「未熟かつ粗雑な方法であり、いずれは時代遅れになる治療法である」と断じています。博士こそは、安保先生、奇先生……そして、わたしとの同志です。
 この温かく、希望に満ちたネットワークを広く広く……拡げていきたい。

 湯沢温泉で、安保、奇、両先生らと温泉につかり、歓談し、杯を交わした恩い出に浸りながら……
 二〇〇七年二月三日、深更 (了)船瀬俊介 p-170


~~~転載おわり





Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.