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糖尿病薬…袖の下…グラクソ・スミスクライン1/2

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Sunday, July 25, 2010
知らなきゃ仏!? 糖尿病薬で、袖の下(?)をばら撒いていたと思しきグラクソ・スミスクライン
http://insidejobjp.blogspot.com/2010/07/blog-post_25.html


3月当時に目にしていたのに、中々ご紹介できなかった話です(時間がなくて)。

今年3月19日付けの英紙インディペンダントの記事に、「心臓発作を起こす危険性が問われたグラクソ・スミスクライン社の2型糖尿病薬アヴァンディアを支持した10人中9人以上の科学者(医師)が、製薬業界と金銭的に繋がっていた」と報じられていたのです。

アヴァンディアはグラクソ社の大きな収入源でしたが、この前月(今年2月)に米FDA(食品医薬品局)からニューヨーク・タイムズ紙に漏れた文書には、な んと「米国における糖尿病患者が薬をアヴァンディア以外のものにしていれば、毎月500例の心臓発作は防げていた」と書かれていたのです。また「グラクソ 社の上層部が、医師たちに脅しをかけようとしていた」とも!

世界中で売られているアヴァンディア(日本では販売されていない)は2006年に米国内だけでも30億ドル稼ぎ出した薬(NYタイムズの記事では「32億 ドル」)ですが、そのあたりから心臓発作を引き起こす危険性が叫ばれていたのに、多くの専門家がこれを否定して売り続けていたわけですね。それらが実はグ ラクソから袖の下をもらっていたというか、それに語弊があるなら「金銭的な恩恵を受けていた」という話。

名前はなくてもいいから、何人がいくら位をどういう名目でもらっていたのか知りたいものです。

皆さん、このグラクソ社こそ、日本で今販売中&公費負担が進められている“子宮頸癌予防ワクチン”サーバリックスの会社だということをお忘れなく!

以前書いた
「原因」ではない「ヒトパピローマウィルス」 - 子宮頸癌ワクチンは打たないで!
で、これも詐欺&薬害事件だった新型インフル関連で

英国政府関連機関である「緊急事態のための科学的顧問団」所属のロイ・アンダーソン卿は、グラクソの重役として年に11万5,000ポンドの報酬を得ている

事実を指摘しましたが、それは「英国民にグラクソ社の豚インフルワクチンを打つべきだ」と判断した政府関連機関の人間が、グラクソから多額の収入を得ていたということでしたね。そう、他の薬でも似たような不正をやっていたということです。

企業から資金援助を受けない数少ない研究機関であるミネソタ州のメイヨー・クリニックの調べでわかったこの(アヴァンディアに関する)醜い事実は、 2007年以降に出た出版物でアヴァンディアの危険性について述べられた記事を200以上も調査して、そうした記事を書いた人々のほぼ半分にあたる47% がグラクソ社と利害関係(「利益相反」というらしいが)にあり、しかもそのうちの23%はそうした事実を隠し、さらに3人の執筆者は利害関係を否定したけ れども、調査ではそれが嘘だったことがわかってしまったというのです。

そしてアヴァンディアに好意的な記事を書いた者たちのなんと94%が製薬業界と利害関係にあり、87%がグラクソ社と金銭的に繋がっていた。アヴァンディアに対して批判的な記事を書いたのは、そういう関係にある者のうち30%にも満たなかったと。

他の、同薬に批判的だった著者たちは「金銭的な関係を持ってはいなかった」というのは、まぁ、当然といえば当然なのかもしれませんが、本当は「そんなことでは困る!」のですよね、人命や健康が絡んでいるのだから。

この調査を率いたモハマッド・ムラード助教授(医学)は、「みんなが意図的にやったのではないだろうが、無意識のうちに影響を受けてしまう可能性を彼等も 認識すべきだし、私たち読者の側もそういう要素を考慮に入れるべきだ」と語り、「アヴァンディアは販売中止にすべきだろう」と述べています。

グラクソのスポークスマンは色々取り繕うようなことを言っているけど、上述の「脅しをかけようとした」という話は、アヴァンディアに批判的なことを科学的 に指摘して公表していた医師の上司に「裁判に訴えるぞ」と脅して、その医師に「そうした事実を公表しない」という文書に署名させたとNYタイムズには書か れていましたから、本当に汚いやり方で圧力をかけ(色々な組織の上のほうにいる人間はとかく面倒なことを嫌いますから)、真実を知らせようとする人々を黙 らせていたことがよくわかります。

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