Nicotto Town



糖尿病薬…袖の下…グラクソ・スミスクライン2/2

2010年秋の陣
第5回 LECおとなの雑学検定合格

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>>2/2

しかし2000年に発売された同薬の危険性がそれなりに大きく取り上げられたのが2007年。その後もこうした調査結果が公にされるまで3年かかっている勘定になります。計、10年!

それでもまだ販売は続いているのだから、こうした報道を見なかった患者さんはきっと続けて使っているということですね。

「知らぬが仏」ではなくて、まさに「知らなきゃ仏」になってるかも?

私が数ヶ月前から声高に訴えている(オーストラリアでのガーダシルについては、2007年の3月から言っている!)サーバリックスとグラクソ社の実態が日本で広く知られるのに、あとどれほどの月日がかかるのでしょうか?

そして今月23日付けで出たナチュラル・ニュースの記事は、上のインディペンダント紙の記事をかいつまんで紹介しているだけなのですが(なんで4ヶ月もか かったの?私と違って訳さなくていいんだし。まぁ、出ただけでもマシという声もあったが)、ひとつだけ後者に出ていなかった話は「アヴァンディアの安全な 代替とされる薬イーライ・リリー社のアクトス(武田薬品工業の薬で、米国では2006年までイーライ・リリー社が販売していた)を推薦した29人の著者の うち25人は、イーライ・リリー社と金銭的に繋がっていた」事実です。

だから、こうした偏向はグラクソに限った話ではないということですね。

今回の子宮頸癌ワクチンの危険性を私が訴えたなかのひとり(というか、グループ)薬害オンブズパースン会議は、いまだに何らの発言も行動も起こしてくれて いないし、実際「取り上げられるのは来年以降」という、悠長な返事をもらって私はガッカリしたのですが、そのサイトでも2008年にこのアヴァンディアに ついての記事があり、

査読者がアヴァンディア総合解析論文を製造元会社にリーク

今年も、
悪しき医療 - 2型糖尿病
2型糖尿病薬には深刻な長期合併症を改善するという証拠がない
GSK社は糖尿病剤アバンディアの心循環リスクを早くから知っていたー米上院財務委員会が調査報告書、FDAは諮問委員会を7月に開催する旨表明
アクトスをアバンディアに勝るとして選択する根拠は存在しないー米国心臓病学会が見解

などという記事が4月に出ています。
あきれ果てるばかり。

最後の記事のアクトスは、上述の「29人のうち25人までもが」金銭的な恩恵を受けていたから「アヴァンディアの代わりとして推薦していた」薬ですよね。それが実は「勝るとして選択する根拠は存在しない」んだから!

だいたい糖尿病なんて『9割の病気は自分で治せる』に入っているのですから、『薬をやめると病気は治る』の世界です。


しかし、アメリカの糖尿病患者に「毎月500例の心臓発作」を起こしていたグラクソ社のアヴァンディア、以前お伝えしたガーダシルを作っているメルク社のヴァイオックスと同じではありませんか(心臓発作を何万人にも起こさせ、死亡者も相当出た)。

そのリウマチの痛みを和らげる薬ヴァイオックスについては、2007年3月にガーダシルのことを調べ始めたときに、ニューヨーク・タイムズでアメリカでの被害者の裁判に関する報道を見て知っていたのですが、ここオーストラリアでもやっと同様の動きが出てきました。

今年3月5日付のシドニー・モーニング・ヘラルド紙の記事「リウマチの薬、ヴァイオックスは販売されるべきでないと判事の裁定」には、「この薬は心臓発作 の可能性を倍加するので、販売されるべきではない。リウマチの痛み止めとしても適切ではない」として、2003年に同薬で心臓発作を起こして働けなくなっ た59歳の男性ピーターソン氏に28万7,000ドルを支払うようメルク社に命じたそうです。弁護団によると、この原告のようにメルク社を訴えようとして いる被害者を500人は知っているし、豪国内にもっといるはずだと。

「このような勝利は、オーストラリアの裁判所で滅多に見られないものだ」と喜びつつ、メルク社は「2008年に米国で被害者に対して48億5,000万ドルの補償金を出したように、豪州でも補償をすべきだ」と主張しています。メルク社は「控訴する」と。

大きな一歩ではありますが、このピーターソン氏が心臓発作を起こしてから補償の裁判でとりあえず勝利するまでに7年もかかったわけです。そして、米国に続 いてオーストラリアでもヴァイオックスによる訴訟で大きな補償金を支払わなければならなくなったメルク社は、ガーダシルに続いて、またも「実は害のある」 薬品、薬剤を作って売り出すのではないかと私は懸念しています。

いつまでこうした薬害が続けられるのでしょうか?
これを読んでいるあなた、一人一人が「医薬品というものへの信仰」を捨て去る日まででしょうか?

思わず、伊丹万作の「戦争責任者の問題」を思い出しました。

~~~転載おわり
http://insidejobjp.blogspot.com/2010/07/blog-post_25.html





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