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人間が食べる大豆は発酵したものに限る 3/3

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ゲニステインの効果は高い代償を伴う

女性には、更年期障害の軽減、あるいは、骨損失と乳ガンに備えるために、ゲニステインを多く含む大豆製品を食べることが推奨されてきた。しかし、ゲニステ インが身体全体に及ぼす影響を考えると、高レベルの摂取は、加齢に伴う記憶喪失につながる可能性がある。市販の大豆製品には、1食につき20~60mgも のゲニステインが含まれている。アジアの人々は、大豆製品を食べているため、乳ガンと骨粗鬆症の発病率が低いとされている。だが、アジアの食習慣(味噌と テンペのような発酵大豆製品)では、1日につきおよそ5mgのゲニステインを含んでいるだけである。

ゲニステインは、血管を腫瘍へと成長させるスピードを遅らせるため、抗癌効果があると人気である。だが、正常な細胞のために働いている血管に対しても同じ 作用をする。ゲニステインの多い食事を日常的にとると、健康な血管が飢餓状態になり、細胞に送られる酸素が減り、癌を促進する状態になる。

ゲニステインが細胞エネルギーを減退させる様子がよくわかる事例としては、高レベルのゲニステインを摂取することで発毛が60~80%減退することが明らかになっている。

十年前に、8,000人のアジア人男性を対象とした調査により、豆腐を最も多く食べるグループは、最も少量食べるグループと比較して、脳が小さく、老人性 痴呆症の発生率がほぼ3倍だった。こうした結果を見ると、大豆タンパク質アイソレートのようなイソフラボンの多い食品を食べると、脳の老化が進行すること が考えられる。


発酵は栄養分を発散させ、大豆を栄養価の高い食物に変身させる

生または加熱された大豆、豆乳、その他の未発酵の大豆製品を買い物カゴに詰めている人は、その食品中のイソフラボンを身体が利用できないことを理解してい ない。大豆製品中のイソフラボンの大半は、グルコシドという炭水化物分子に束縛されている。この形態では、ゲニステインは、実はゲニスチン (genistin)と呼ばれており、実はゲニスチンをゲニステインに変えるのが発酵に他ならない。米国の大半の製品の食品表示では、ゲニスチンとゲニス テインを区別していない。

発酵した大豆食品であっても、少量で大きな作用がある。味噌、テンペ、納豆の栄養素は、典型的なアジアの食事のように、ほどほどの分量ならば有益だが、量が過ぎると有害になりうる。中国と日本では、およそ30gの発酵大豆を毎日食べている。

発酵大豆を少量摂取すれば、体内の生態系を築くのに役立ち、消化管に友好的で豊かな微生物相を提供し、ひいては消化、栄養の吸収、免疫強化に役立つ。

女性の健康に関して何冊かの著作のあるジョン・リー博士は、大豆を食べたい女性は味噌、テンペ、納豆だけに限定するよう勧めている。豆腐は、魚などのタン パク源、および海藻や昆布などを食べることで、結合ミネラル(束縛されたミネラル)を補うならば、食べても大丈夫だ。こうした食品は、少量を食べるで、ゲ ニステインの(悪影響を回避しつつ)癌予防効果を引き出すことができるだろう。リー博士は、ゲニステインとイソフラボンのサプリメント、大豆タンパク質ア イソレートは避けるように勧めている。

(参考文献)

Dr. John Lee, What Your Doctor May Not Tell You About Breast Cancer, Warner Books.

How Fermenting Takes the Allergy Out of Soy and Other Foods, bodyecology.com.

(翻訳:為清勝彦 Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)


原文の紹介・関連情報

原文 Fermented Soy is Only Soy Food Fit for Human Consumption

NaturalNews.com
http://www.naturalnews.com/025513.html

「反大豆」運動のSoy Online (ニュージーランド)

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Beyond 5 Senses, tamekiyo.com
http://tamekiyo.com/documents/healthranger/soybeans.html
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