Nicotto Town



アルダーマン報告 (塩分の話) 4/4

日本では、1997年までは、塩は化学塩=精製塩のほかは販売を許されていなかった。

専売法という法律によるものだった。

信じられないことだろうが、精製塩のほかの自然塩は販売を原則的に禁じられていた。

例外として、サンプルとしての自然塩についてだけは販売を許可されていた。

本物の塩が自然食品の特殊な専門店でしか手に入らなかったのにはこんな事情があった。

もともと、精製塩はソーダ産業用の工業製品だった。

しかし塩田がコンビナート用地に取られて自然塩の生産が出来なくなっていった。

そこへ人件費が経済の高度成長の結果、じりじりと上昇して、コスト面で利幅を稼ぐことが難しくなった。

いつしか、精製塩が食卓を独占する光景が広がっていた。

そこに更にもう一つのプレッシャーが掛かってきた。

いわゆる減塩運動である。

塩は血圧を上昇させるという医学的な主張が、広く世間を席巻していた。

事実精製塩は血圧を上昇させるのだから、間違ったキャンペーンではなかった。

だが、自然塩に関してはまったくのデタラメでしかなかった。

今思えば、1997年という年は塩に関しては日本にとっても、世界の保健事情にとっても変革の年だった。

精製塩の有害性が認識されて、自然塩への転換が法的に打ち出された。

そして、1998年にアルダーマン博士の永年の研究が学会発表に至った。
・・・


~~~転載おわり

1997年、平成9年4月1日に新たな塩の自由化がスタートした。(塩専売法の廃止→塩事業法の制定)
今、私たちの食卓に自然塩がのぼるのは、専売法と癒着に対し自分の資財を投げ打ち真っ向から戦った
男がいた事を心の片隅に留めて頂けると幸いである。





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