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ロシアで生物に対する放射線作用中和ワクチン発見

ロシアで生物に対する放射線作用中和ワクチン発見
25.03.2011, 17:46
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/25/47985398.html

ロシア南部・北オセチア共和国の首都ウラジカフカスにあるロシア科学アカデミー学術研究所の研究者たちは、生物に対する放射線作用を中和する万能なワクチンを発見した。

 日本の専門家たちはこの薬剤に関心を示し、福島第1原発での事故処理で、悪影響を及ぼす放射線作用を中和するために使用する意向を示している。 ウラジカフカス学術研究所バイオテクノロジー課のヴャチェスラフ・マリエフ課長は、ワクチン開発作業について、NASA(アメリカ航空宇宙局)と共同で行っており、現在は最終段階にあると語っている。

 この研究にNASAの放射線生物学者たちが加わったのは2006年、ロシアとアメリカのワクチンを実験的に比較した後のことだった。 この薬剤を、7日間で致死的となる放射線量を浴びせられた実験動物に与えたところ、アメリカのワクチンを接種された動物は4日目に死亡したのに対し、ロシアの開発したワクチンを接種された動物は生き続けた上、実験から2ヵ月後に行われた検査では、体内には放射線による悪影響の跡は何もないことがわかった。実験の次の段階では動物だけでなく、人体細胞も使って同じことが試みられ、その結果やはりこのワクチンの有用性が実証されている。

 ウラジカフカス研究所は、ワクチンは、人体の許容レベルを1000倍上回る量の放射線を投与されても有用性を発揮すると太鼓判を押すが、今のところ臨床実験を行うことは検討されていない。ロシア非常事態省・全国急性放射性医療センター内実験室のヴォリデマル・タリタ室長は、放射線障害が遺伝子レベルでの発症を引き起こした場合の治療に用いられるワクチンについて、その開発および実験に数年を要するのが通常だと語る。

 室長によると、人体への放射線の影響を緩和する薬剤でもっとも手に入りやすく、簡単なものは甲状腺を守るヨード剤だ。 しかしながら、通常の放射能汚染の場合、素人判断でヨードを含む薬剤やバイオサプリメントを服用することは危険だとタリタ室長は語る。 なぜなら服用量を誤るとアレルギー、じんましん、高熱、皮膚炎など逆の作用が引き起こされる危険性があるからだ。単に予防の意味で服用するのであれば、たとえば昆布など、ヨードを含む食材を摂取するだけで足りる。

 タリタ室長は、震災後、被災地で救援に当たったロシア人レスキュー隊員たちについて、帰国後サンクト・ペテルブルグのロシア非常事態省全国緊急放射線医療センターで、ある特殊機械を用いて、その健康状態のチェックが行われることになっているとして、次のように語った―

 「当実験室には人体への放射を調べる測定器がある。 これは大型の鉄製のカメラで、これを使えば体内に放射性物質があるかどうかがわかる。 現在われわれはロシア人レスキュー隊員らの帰国を待っている。 彼らは現場の空気を呼吸しており、体内になんらかの物質が入った恐れがある。 そのためこちらで検査を行い、何も悪いものが残留しないよう調べねばならない。」


~~~転載おわり





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