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豆腐 2/2

>> 豆腐 1/2からの つづき


豆腐を買うときは、とにかく原材料を見ることである。
 

原材料に2つしか書いていなければ、その豆腐は味も品質も保証できる。

 

その2つとは、「大豆、にがり」。

 

これだけしか書いていないなら安心できる豆腐だ。



「にがり」はいろんな書き方がされているので、注意が必要。

 

塩化マグネシウム、塩化マグネシウム含有物、塩化カルシウムと書いてあれば、



それは天然にがりなので安心だ。



あるいは「凝固剤(にがり)」と書いてあるものもある。



注意しなければならないのは、たんに「凝固剤」としか書いていない場合。



これはアウト。



天然にがりではなく、硫酸カルシウムやグルコノデルタラクトンを使用している。



こんな豆腐は買ってはいけない。

 

必ず原材料を見て、「大豆、にがり」の2つしか使っていない豆腐を買おう。



ところが、この2つの原材料しか使っていない豆腐というのが、



実は、なかなか売っていない。

 

たいてい、もう1つ、よけいなものが付け加えてあるのだ。



それが、「消泡剤」である。

 

これが書いてあったら、もうアウトだ。



それはもう豆腐ではない。

 

消泡剤とは、豆腐を作る際に発生するアワを消すための薬品だ。

 

薬品など入れずに、きちんと濾過すればいいのだが、それでは手間ひまがかかってしまう。



さらに、同じ分量の大豆から作れる豆腐の量が半分になってしまうのだ。



より安い豆腐を作るには、消泡剤を混入させるのがよいのである。


 

しかしこんな豆腐は明らかに味が落ちる。


ウソだと思ったら、消泡剤が入っていない豆腐と2つ並べて、



塩だけかけて食べ比べてみるといい。



消泡剤入りの豆腐は、味も素っ気もないのが分かるだろう。



ところが、消費者がこの消泡剤入りを避ける傾向が出てきたため、



メーカーも知恵をつけているのだ。

 

ときどき、消泡剤と書かずに「グリセリン脂肪酸エステル」と書いていることがある。



ひどい。



これは消泡剤のことなのだ。



こう書いておけば、一般消費者には消泡剤とは分からない。

 

こんな悪質な豆腐は、特に買ってはならない。

 

もっとひどいものもある。



コクを出すために安い植物油脂を入れているものがあるのだ。



こんなメーカーは、



ヘルシーフードとしての豆腐を作っているという誇りも何もないのであろう。



しかも 「味が濃い、おいしい豆腐」 などとうたって、



消泡剤不使用豆腐なみの値段を吹っかけている場合が多い。



もはや論外というべきである。



「大豆、にがり」。



これしか使っていない豆腐を、いつも買い物をしているスーパーの中で探してみてほしい。



一品くらいは置いてあるはずだ。



ちなみに、こうした「よい豆腐」をどれだけ揃えているかで、



そのスーパーが良いスーパーか、そうでないかが如実に分かってしまうのだ。



「大豆、にがり」しか書かれていない豆腐がたくさん置いてあれば、



そのスーパーは食品の質にこだわった仕入れをしている、良心的な店といえる。


 

ところが、置いてある豆腐が、みんな消泡剤入りというひどいスーパーも存在する。


「売れればよかろう」精神で、



豆腐以外でも粗悪な安物ばかり仕入れているということが分かる。

 

こうして見ると、ひとくちにスーパーといっても中身はぜんぜん違うものだ。

 

さっそく、あなたの町のスーパーを点検してみよう。



そして、いいスーパーを見つけたら、多少遠くてもそこへ行くのだ。



運動にもなるし、ちょうどよいのではないか。



~~~転載おわり





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