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一日一食健康法 2/2

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糖質は消化されるとブドウ糖になり、血液中に取り込まれて血糖値を上げます。

すると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが膵臓から分泌されます。

インスリンの働きによって、上昇した血糖値は三時間後に元の値に戻ります。

しかし、インスリンの血中濃度が元の値に戻るのはさらに一時間後なのです。

そのため、血糖値は食事前の値より低くなり、そこで空腹感が起こるのです。

空腹感は、血糖値の絶対値ではなく、食事を摂る事によって上昇した血糖値と、時間が経過して下がってきた血糖値との差である相対値によって起こるのです。

従って、なるべく血糖値を安定させるようにすれば空腹感は起こらなくなります。

朝も昼も食べなければ、血糖値は一定のままなので、空腹感はほとんどありません。

空腹になると血糖値は下がりますが、血糖値を上げるメカニズムは、体内にいくつもあります。

血糖値を上げるホルモンは、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾールなどいくつも存在します。

しかし、血糖値を下げるためのホルモンは、膵臓から分泌されるインスリンしかありません。

つまり、私たち人間の体は空腹には慣れていますが、満腹には慣れていないという事なのです。

現代栄養学では、
脳のエネルギー源はブドウ糖で、脳はそれを貯蔵できないから、ブドウ糖に変換される炭水化物や糖分を補給しないと脳が活性化しないとされていますが、

糖が不足しても、肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンを分解して血糖値を一定に保ちます。

次に筋肉中のたんぱく質がアミノ酸に分解され、肝臓でブドウ糖をつくり血液中に供給されます。

さらに外部からの糖分摂取がなくなると、脂肪を分解する事によってその穴埋めを行います。

最終段階として脳は体内の脂肪を分解して産生したケトン体をエネルギー源として利用します。

朝食や昼食の摂取は、自律神経の働きが乱れる原因にもなります。

自律神経とは、自分の意志に関係なく内臓の働きを支配し、交感神経と副交感神経に分けられます。

交感神経は、活動する際に優位に働き、副交感神経は、体を休めようとする時に優位に働きます。

人間の体は、この二つの神経によって、活動的になったり、休養モードになったりしているのです。

朝は、眠りから目覚め、これから活動を開始しようとする時間なので、交感神経が優位に働きます。

心拍数は増え、血管は収縮して血圧は上がり、瞳孔は開いて、モチベーションが上がります。

ところが、食事を摂ってしまうと、消化器系を働かせるために副交感神経が優位に働きます。

鼓動は緩やかになり、血圧は下がり、瞳孔は小さくなって、体は休養へと向かいます。

食事の後は眠くなってしまう事がありますが、これは副交感神経の働きによるものなのです。

活動を司るのが交感神経で、休養を司るのが副交感神経ですから、体のリズムを考えると、昼は交感神経が優位に働き、夜は副交感神経が優位に働くように心掛けるのが理想的なのです。

つまり、自律神経の働きからも夕食のみの一日一食が人間の正食と言えるのではないでしょうか。



~~~転載おわり 
http://fasting.lolita.la/one-meal.html





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