Nicotto Town



臓器売買:組長「いいビジネス」…

臓器売買:組長「いいビジネス」…「ドナー仲介」資金源に

毎日新聞 7月14日(木)2時39分配信
http://mainichi.jp/photo/news/20110714k0000m040158000c.html

生体腎移植を巡る臓器売買事件で、ドナー(臓器提供者)の仲介役とされる指定暴力団住吉会系組長、坂巻松男容疑者(70)が周囲に「これはいいビジネスに なる」と話していたことが捜査関係者への取材で分かった。借金がある人物をドナーに選んでおり、警視庁組織犯罪対策4課は、坂巻容疑者がドナー仲介を資金 源にしようとしたとみて追及する。【川崎桂吾、前谷宏】

 臓器移植法(臓器売買の禁止)違反と電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で13日に逮捕されたのは、坂巻容疑者のほか▽ドナーの無職、石川竜哉 (21)▽医療コンサルタント会社役員、江口祐子(47)▽アルバイト、矢野勇介(30)の各容疑者。宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で移植手術を受 けた堀内利信容疑者(55)と妻則子容疑者(48)は14日に再逮捕する方針。

 逮捕容疑は、昨年6月30日に堀内夫妻と石川容疑者の間で虚偽の養子縁組を結び、同7月中旬ごろ、ドナー紹介の報酬として約800万円を授受したとして いる。この養子縁組で石川容疑者は戸籍上は堀内姓になった。石川容疑者は容疑を認め、坂巻容疑者ら3人は「金をもらったことはない」などと否認していると いう。

 捜査関係者によると坂巻容疑者が組長の野口会は、豊富な資金力を背景に住吉会の2次団体になった。かつては金融業や建設業、最近では葬祭業にも進出し、 同容疑者を知る関係者は「ヤクザというより商売人。台湾でビジネスを手がけるなど、昔かたぎの組長が多い住吉会の中では異端児だった。遺体搬送などで病院 とも接点があったようだ」と話す。野口会の本拠は、堀内容疑者が東京都江戸川区で経営するクリニックの近くにあり、両容疑者は約20年前から面識があった という。

 組対4課によると、堀内容疑者は当初、別の住吉会系組員の滝野和久容疑者(50)からドナー候補を紹介されたが、金銭トラブルになり、坂巻容疑者に仲裁 と新たなドナー探しを依頼。坂巻容疑者らの指示を受けた矢野容疑者は、借金帳消しと引き換えにドナーとなるよう石川容疑者を勧誘した。石川容疑者はパチン コ店で働いていた08年夏ごろ、客の矢野容疑者と知り合い、数十万円を借りていたという。

 組対4課は、坂巻容疑者に渡ったとされる資金の行方についても捜査を進める。

 ◇「俺は関係ない」…坂巻容疑者

 指定暴力団住吉会系組長、坂巻松男容疑者は逮捕直前の13日午前、毎日新聞の電話取材に応じ、事件とは無関係だと強調した。主なやり取りは次の通り。

 --臓器売買への関与が指摘されている。

 ◆俺は関係ない。関係していたら全部話す。警察も調べれば分かるはずだ。

 --報酬を受け取ったことはあるのか。

 ◆金の件も一切関係ない。

 --堀内容疑者と面識はあったのか。

 ◆知っている。千葉の徳洲会系列の病院に行けば、身体検査を受けて、(宇和島徳洲会病院の)立派な医師につながるはずだという話はした。でも、自分から徳洲会病院に連絡したことはない。

~~~転載おわり





Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.