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134】放射性物質から身を守る食事 1/4

134】放射性物質から身を守る食事    2011/07/17 23:23:06
日 本では放射線の年間被ばく限度量が大人で1ミリシーベルト(1000マイクロシーベルト)と法律で定められています。この1ミリシーベルトとは1万人に1 人がガンで亡くなる数値です。それを、福島県内の学校の校庭の空間線量安全基準を文部科学省は20ミリシーベルトに変更しました。空間線量率が1時間あた り3.8マイクロシーベルト未満の学校では今まで通り校舎や校庭を使えるとのことです。この20ミリシーベルトは異常な数値です。緊急時の10日くらいの 期間ならまだしも、もう4ヶ月間も続いています。スリーマイル島原発事故では事故発生から約2時間で、チェルノブイリ原発事故では9日間で収束しています が福島では1年以上かかるのではないかと思います。その間、20ミリシーベルトを被ばくし続けることになり、将来、ガンなどの病気が必ず出ます。新陳代謝 が盛んな子供は放射線に対する感受性が大人に比べ数倍高いため同じ量の放射線被ばくを大人と子供が受けた場合、危険性も数倍増します。平気でこのような安 全基準をつくる日本はとんでもない国です。国民の命や財産を守るのが国の仕事なのにまったく果たしていません。

今回の20ミリシーベルトという設定で原子力の専門家で内閣官房参与の小佐古敏荘東大大学院教授が辞任しました。以下は「NHK『かぶん』ブログ」からの引用です。20ミリシーベルトという数値がいかに異常かがわかると思います。
「今回、福島県の小学校等の校庭利用の線量基準が年間20mSvの被曝を基礎として導出、誘導され、毎時 3.8μSvと決定され、文部科学省から通達が出されている。これらの学校では、通常の授業を行おうとしているわけで、その状態は、通常の放射線防護基準 に近いもの(年間1mSv,特殊な例でも年間5mSv)で運用すべきで、警戒期ではあるにしても、緊急時(2,3日あるいはせいぜい1,2週間くらい)に 運用すべき数値をこの時期に使用するのは、全くの間違いであります。警戒期であることを周知の上、特別な措置をとれば、数カ月間は最大、年間10mSvの 使用も不可能ではないが、通常は避けるべきと考えます。年間20mSv近い被ばくをする人は、約8万4千人の原子力発電所の放射線業務従事者でも、極めて 少ないのです。この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは、学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたいものです。年間 10mSvの数値も、ウラン鉱山の残土処分場の中の覆土上でも中々見ることのできない数値で(せいぜい年間数mSvです)、この数値の使用は慎重であるべ きであります」
(「NHK『かぶん』ブログ」(http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/80519.html)

1年間で1ミリシーベルトを浴びると年に1万人に1人がガンで亡くなる確率です。10ミリシーベルトでは1000人に1人です。これはあくまでも大人に対 してです。子供はその数倍多くなります。ですから1000人に4~5人がガンで亡くなります。福島県いわき市など1部の自治体は自治体の判断で安定ヨウ素 剤を配布しましたが国としては配布していません。いわき市など配布した自治体は国から配布したことでおしかりを受けたということです。これは子供にガンに なれといっているようなものです。通学している学童の列に車が突っ込み数人の学童が亡くなる事故があったら大きなニュースになります。ですが国は福島第一 原発周辺の子供達にはそれを許容しろといっているのと同じです。とんでもないことです。

日 本の医療機関では際限なく患者にレントゲンやCTなどを受けさせてもいい国です。原爆被爆国にも関わらず放射線に対して非常に甘い国が日本です。20ミリ シーベルトを被ばくしたら即死するのだったら絶対に設定しない数値ですが、10年から20年後に発病したり亡くなったりするため自分たちの責任や因果関係 がはっきりしないので責任も追及されないということで20ミリシーベルトという数値を平気で出します。フランスでは、チェルノブイリ原発事故で放射能の情 報操作をしたということで元放射線防護中央局長の責任を追及する裁判が行われています。ですが日本ではほぼ責任を追及されることはありません。だからいい 加減なのです。日本にも拡散した放射能の流れを測定する「SPEEDI(スピーディ)」(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)がありますが、 まったく「SPEEDI(スピーディ)」の情報を国民に流していませんでした。責任を追及するどころか、日本気象学会は放射性物質の拡散の研究を勝手に公 表しないように会員に通知していました。(消費者リポート №1484 2011年4月21日)

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2011/10/06 21:15
2011年7月   

   エコロジカル・ヘルシーショップ三友 桧垣史郎

引用・参考文献 書籍名
   NHK『かぶん』ブログ (http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/80519.html)
   消費者リポート №1484 2011年4月21日
   『放射能汚染から命を守る最強の智恵』 阿部一理・堀田忠弘 共著・コスモツゥーワン  
   『乳がんと牛乳』ジェイン・プラント 著・佐藤章夫 訳・径書房  
   『原発のウソ』小出裕章 著・扶桑社  




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