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も う一つ、『乳がんと牛乳』（ジェイン・プラント 著・佐藤章夫 訳・径書房・Ｐ８５）に放射線からＤＮＡの傷害を修復する方法が紹介されています。「海藻、１日に１つの卵、たくさんのニンニクを食べる。含まれているシ ステイン様物質がＤＮＡの傷害を修復する。これは宇宙飛行士が宇宙放射線の影響を避けるために用いている方法である」。このシステイン様物質はニンニクだ けではなく玄米や豆類、ビール酵母、タマネギ、赤身肉、アボガドなどにも含まれています。秋月先生はシステイン様物質の多い玄米飯にレントゲン・カーター に効果的な塩をかけて患者や職員に食べさせていました。身体に取り込まれた化学物質などを解毒するのにビタミンやミネラルを必要とします。玄米や塩（自然 塩）、味噌にはビタミンやミネラルが豊富なので化学物質と同じように放射線の解毒もスムーズに行われたのではないでしょうか。

味噌には放射性物質を体外に排出する働きがあるようです。そのためチェルノブイリ原発事故後に味噌がヨーロッパに送られました。「浦 上病院の患者と職員に、こうして私のミネラル栄養論を実践したが、ついでに死の灰がいっぱい付着したカボチャもずいぶん食べさせてしまった。せっせと味噌 汁にいれて食べたので、二次放射で腸をやられたかもしれない。もっとも、味噌の解毒作用によって、プラスマイナス・ゼロになったと考えられる」（『放 射能汚染から命を守る最強の智恵』 阿部一理・堀田忠弘 共著・コスモツゥーワン・P.34）。このように死の灰を被った野菜も味噌をつけて食べることによって傷害が出なかったということは味噌には放射性物質を 体外に排出し無害化するような作用があることは事実だと思います。

１９９９年９月に茨城県東海村の核燃料加工工場で起こったＪＯＣ臨界事故で２人の方が致死量の放射線を浴びて亡くなりました。この亡くなられた２人の細胞 のＤＮＡが放射線によってズタズタにされ細胞が再生されなかったために亡くなりました。人の細胞は古くなると死に、新しい細胞と入れ替わりますが、放射線 に被ばくするとＤＮＡなどの遺伝子情報が破壊され新しい細胞ができなくなる場合があります。ＪＯＣ臨界事故のように致死量の放射線被ばくは無理かもしれま せんが、かなり重度の放射線被ばくの場合、皮膚や骨髄は移植で助けることも可能だそうです。しかし、消化管の腺窩細胞は放射線に弱く、今の医療では助ける 手段がありません。ですが、その消化管死を味噌で助けられる可能性があります。実際に、長崎の浦上病院の職員や患者さんは死の灰を被った野菜に味噌をつけ て食べていたため内臓に何の障害も受けていません。広島大学の渡邊敦光名誉教授がマウスを使った味噌の放射線防御作用の実験をされ科学的に味噌の効果が確 かめられています。味噌と同じように大豆を使ってつくられる発酵食品の醤油にも味噌ほどではありませんが、味噌と同じような効果が確認されています。ただ し、一般に市販されている添加物だらけで３ヶ月くらいで商品化されている偽物の味噌や醤油にそのような効果があるのかは疑問です。

「みそ汁は朝の毒消し」と言われるように、味噌や醤油、漬け物など発酵食品を多用する伝統的な日本食を食べていれば放射性物質も恐くありません。パンや牛 乳など体に悪い朝食を止め、ごはん（できれば分づき米か玄米）に味噌汁、漬け物、納豆といった朝食に替えることが放射線被ばくから身を守る最良の方法だと 思います。私も知らなかったのですが玄米ご飯にするには注意点があります。玄米を洗って水に１２時間くらい浸け、一度水を入れ替えてから炊いてください。 そうすることによりアブシジンという毒素が外れおいしい玄米ごはんになります。

２０１１年７月


・・・おまけ　

＞私も知らなかったのですが玄米ご飯にするには注意点があります。玄米を洗って水に１２時間くらい浸け、一度水を入れ替えてから炊いてください。 そうすることによりアブシジンという毒素が外れおいしい玄米ごはんになります。

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