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偽善をお勉強するのに最高の題材


・・・memo

偽善をお勉強するのに最高の題材

朝日新聞によると、10月14日に解任されたマイケル・ウッドフォード元社長は、会社側の発表を受けてロンドンで朝日新聞の電話取材に答え、「支出の不自 然さはこれまでも指摘してきたので、驚きはない。驚いているのは、高山修一社長が(会見で)『これまで知らなかった』と話していることだ」と語った。問題 の支出について、独自に会計事務所に依頼をして調査をしたウッドフォード氏は「このような額の支払いについて疑問も感じないようであれば、取締役としての 能力もないが、今の取締役は会計事務所の報告書を見ようともせず、私の解任に賛成した」と批判。「全員が信頼をなくしており、それでもとどまることに世界 が愕然とするだろう」と話した。また、自身の復帰については「企業は株主の物であり、株主が望むのであれば、復帰をする。だが、現段階では従業員の生活を 含めた、企業の保護が最優先だ」と述べた。さて、オリンパス問題は先日も取り上げたが、英医療機器メーカー・ジャイラスの買収に伴いファイナンシャルアド バイザーに巨額の不正報酬が支払われたので、株主の利益を害したという内容ではなかっただろうか?ところが今議論の対象は粉飾決算の問題にすり替わってお り、買収の「バ」の字も出てこない。そして粉飾決算が確定した訳でもないのに、オリンパスの株価は一月前の3割ほどに急落している。しかし普通社長が首に なった場合、会社の不正を摘発して株主の利益を守ろうなどとするだろうか?ニュースに書いてあるように、「株主が望むならば復帰する」と社長は返り咲く意 欲満々だ。だがこの社長は、会社の機密情報を外部に流したから解雇されたのである。そんな社長を会社に戻すことこそ、株主の利益を甚だしく害するに違いな い。ネット技術を独占するイルミーは、証券市場の全取引をその準備段階から盗聴できる全能者であると同時に、兆単位の金を自在に動かせる巨大投資ファンド でもある。日本の証券市場は意のままであるので、連中はイルミーの糸を引きちぎったオリンパスの株価を急落させ、手の者を動かして粉飾決算を材料に上場廃 止を匂わせている。さればオリンパスの国内の大株主は、株式が換金出来なくなる恐怖に駆られて、持ち株を捨て値で手放していることであろう。何という株主 利益の損失であろうか。そしてイルミーたちは安価な株式を買い集め、ますます持ち株比率を上げて、現経営陣に「経営権を手放せ」と圧力を掛けている。それ にしても、株主の利益を守るというウッドフォード社長の大見得により、オリンパスの株価は未曾有の急落を遂げ、株主は首を括りかねないほどに追い詰められ ている。事はあべこべではないか。彼は、不正買収が問題なので株主のために立ち上がったと言うなら、不正買収の事実をとことん追求すべきであって、途中で 話題を不正経理にすり替えるべきではない。彼が社長在任中にその地位を利用して不正会計の事実を知ったのであれば、何故社長命令でそれを補正しなかったの だろう?つまりこの男は誠実さのかけらもなく、ただ自分が首にされたので会社にあることないこと突きつけて、再雇用せよと駄々を捏ねているだけである。そ の為に日本中の株主の利益が犠牲にされている。彼はさかんに shameful という単語を使い「現経営陣よ、恥を知れ」と言っているが、卑怯さが無条件に賢いとされる英米圏で shameful という単語は既に死語であり、外人はめったに使わない。彼はこの単語を、日本語訳のインパクトを計算して使っているとしか思えない。今日東証と大証は経営 統合に合意したが、一国の証券市場をイルミーに握られていることこそ、大企業が連中に逆らえない理由であり、日本の資本主義が死滅して共産主義に置き換え られようとしている最大の原因である。イルミー共よ、お前らこそ恥を知れ!<1564>

2011/11/08
http://amagaeru.blogzine.jp/blog/2011/11/post_2153.html





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