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再☆ 赤い血が白い乳に


再投稿です。^^

赤い血が白い乳に

赤ちゃんは乳児。その名の通り、乳で育つ。

乳(ちち)という言葉は、大昔は「ち」と言ったが、赤ちゃんは言葉を重ねていうので「ち=血」が「ちち=乳」になったという。


この白い乳はお母さんの赤い血液からできる。


赤ちゃんがお母さんの乳房にたまった満タンのお乳を吸い尽くした後も、まだ一生懸命に乳首を吸っている。


すると、お母さんの全身の血液が乳房に集まってきて、それが1分足らずのうちに白い乳になる。


実験室で血液を乳に変えようとすると、いろいろな化学処理が必要で何十時間もかかる。


『食べ物さん、ありがとう』川島四郎・サトウサンペイ・朝日文庫




気管、気管支、鼻腔内の粘膜、体表面を覆う皮膚の傷・ただれからアレルゲンは侵入してくる。


しかし、腸管粘膜の傷・ただれからのアレルゲン侵入の方が重要である。


腸粘膜の異状をそのまま放置しておくかぎり、アレルギー病を克服することはとうてい不可能である。




群馬大学・川辺志津子先生の研究から、授乳中の母親が食べる食品が乳児のアレルゲンとなる問題について考えてみよう。


母親が食べた生卵が30分後には母乳中に卵白蛋白として出現し、それを乳と一緒に飲んだ赤ん坊にアレルギー症状が出現してくる症例。


母親が食べた卵の卵白蛋白がどうして母乳中に出てくるのか。


卵の蛋白は母親の胃腸で消化され、完全にアミノ酸にまで分解されてから、腸粘膜より吸収されるのが本来の正しいあり方。


ところが卵白蛋白が完全にアミノ酸にまで分解されず、卵白蛋白のままで、大きな分子の形で、腸粘膜から吸収され、体内に入ってしまった。


腸粘膜の異状が存在したため。


その異状の中に傷やただれが含まれている。


腸粘膜に異状がなければ、母乳中に卵白蛋白が出現してくるというようなことは考えられない。


腸粘膜の健不健はアレルギー病発症に大きく関与している。




昭和大学医学部小児科の田角恭子先生の研究から。


食物アレルギーの子ども36人(男27人、女9人)を選び、対象として健康な子ども24人、合計60人について、分子量の小さい糖蛋白ラムノースと、分子量の大きい糖蛋白ラックロースを同時に与え、それらがどれだけ尿の中へ排泄されるか調査。


ラムノースは分子量が小さく、腸壁から容易に吸収される。


ラックロースは分子量が大きく、正常な腸壁では容易に通過できない。


ところが、アレルギー病を持つ子ども達は尿中に多量、このラックロースが排泄されている。


正常な腸壁なら通過できにくいラックロースがアレルギー児の腸壁では容易に通過できたというわけだ。


異状な腸粘膜を治すことを考えないとアトピーは克服できない。



『根本から治すアトピー、アレルギー』甲田光雄・せせらぎ出版



~~~転載おわり

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2011/11/21 14:22

赤い血が白い乳に

* カテゴリ:美容/健康
* 2011/03/05 12:19:15
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