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栄養学がすすめる肉や牛乳について考える 2/4

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人 間の身体はまったく変わっていないのに食生活指針はコロコロと変わります。ガソリン自動車なのに肉や牛乳が燃料にならないかと実験をしているかのようで す。栄養学(科学)は不完全だから進歩しているように見えるだけです。もしも、完璧だと進歩はありません。栄養学は不完全だから「健康のために、1日30 品目食べよう!」といっていたものが2000年の「食生活指針」で消えました。栄養学は不完全なためコロコロと変わります。伝統食も取捨選択を繰り返して 日本人に適応した食事を長い年月をかけて作り上げたのです。だから不完全な栄養学よりもはるかに完璧です。それを否定したのが現代栄養学です。そして病気 の原因である肉や牛乳、脂肪の摂取量を増やさせ病人をつくり出しています。

栄養学がすすめる肉が人にとって生理的に向いていないことが『スリムになって若返る7つの発見』(ハービー・ダイヤモンド 著・弓場 隆 訳・青春出版社・P.99)に書いてありますので紹介します。

(1)
歯の形と機能
イヌ、ネコ、オオカミ、トラなどの肉食動物と人間の歯を比較しましょう。
・肉食動物の歯はどれも長く尖って鋭い形をしています。
・人間の32本の歯のうち、やや尖っているのはわずかで4本です。人間の奥歯は臼のように砕いて細かくするためのものです。

(2)
顎の機能
・肉食動物の顎は肉に噛みついて引き裂くために上下にしか動きません。
・人間の顎は左右にも動きます。

(3)
唾液の性質
・肉食動物の唾液は酸性で、動物性タンパク質を消化するようにできていますから、でんぷん消化酵素のアミラーゼが含まれていません。
・人間の唾液はアルカリ性で、デンプンを消化するためにアミラーゼ(プチアリン)を含んでいます。

(4)
胃の形状と機能
・肉食動物の胃は簡単な球形の袋で、草食動物の胃の10倍もの塩酸を分泌します。
・人間の胃は複雑な構造をした長方形の袋で、渦巻き状になって十二指腸につながっています。

(5)
腸の長さと機能
・肉食動物の腸の長さは胴体の約3倍しかありません。これは、肉が消化管の中で腐りやすいので、その前に早く排泄するようにできているからです。
・人間の腸の長さは、胴体の約10倍から12倍もあります。これだけ長いのは、食べ物の栄養素をすべて吸収するようにできているからです。

(6)肝臓の機能
・肉食動物の肝臓は草食動物の肝臓より10から15倍も多くの尿酸を排泄する機能があります。
・人間の肝臓はわずかな量の尿酸しか排泄する機能がありません。尿酸は非常に有害な物質で、体内に蓄積すると、高尿酸血症となって大変な害を及ぼします。 どのような肉であれ、それを食べると、体内で多量の尿酸が発生します。残念ながら、人間は肉食動物と雑食動物(ブタ、ネズミ、ハゲワシなど)と違って、ユ リカーゼ(尿酸分解酵素)を分泌できません。

 
(7)発汗の機能
・肉食動物には毛穴がないので、皮膚から発汗しません。
・人間には毛穴があるので、皮膚から発汗します。

(8)
尿の性質
・肉食動物の尿は酸性です。
・人間の尿はアルカリ性です。

(9)舌の形状
・肉食動物の舌はザラザラで、液体をすくい上げるようにして口の中に入れます。
・人間の舌はツルツルで、液体をすするようにして口の中に入れます。
 
では、やや尖った4本の歯は何のためにあるのでしょう。この4本が肉食のためのものであるというならば、野 生動物の背中に飛び乗って首筋に噛みつき、倒し、歯で引き裂いて肉にかぶりついてください。しかも、肉食動物と同じように肉を生で味付けなしで食べてくだ さい。これが人間本来の姿でしょうか。(『スリムになって若返る7つの発見』ハービー・ダイヤモンド 著・弓場 隆 訳・青春出版社・P.99)

以 上のように人間は肉食動物のように肉をうまく処理できない身体の構造をしています。人間にとって動物性食品は完全燃焼できない食品、表現を変えればガソリ ンでなければ走らない車に軽油を入れるようなものです。人間にとって別の燃料である動物性食品を多く摂取すれば病気になって当たり前です。動物性食品と脂 肪の摂取量が増えて欧米で多い病気が日本でも増えてきました。現在、日本で急激に増えているのが乳ガンと前立腺ガンです。これらのガンの原因は牛乳・乳製 品が原因です。厚生労働省は2008年に「牛乳やヨーグルトといった乳製品を多く摂取すると、前立腺がんになるリスクが上がる可能性がある」(asahi.com・ 2008年4月16日)と発表しています。現在、日本は米の消費量よりも牛乳・乳製品の消費量の方が多くなっています。ということは日本人はすでに乳製品 を多く摂取しているということです。そのために厚生労働省の言ったとおり前立腺ガンのリスクが増え前立腺ガンが急増しています。

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