つ い１週間前に「急増する前立腺ガン」というニュースを見ました。前立腺ガンは欧米では男性ガンの死亡上位のガンです。乳ガンも前立腺ガンと同様、日本で急 増していますが、乳ガンは欧米では女性のガン死のトップです。欧米では牛乳・乳製品を日本以上に摂っている国々です。栄養学が牛乳や肉は栄養価が高い食品 として摂取をすすめた結果がこの有様です。厚生労働省が２００８年に牛乳・乳製品が前立腺ガンの原因の可能性があると発表していますが、注意喚起はまった くありません。それどころか独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究部（http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/317.html）では下記のようにいっています。

「今 回の研究では、乳製品をたくさん摂取すると前立腺がんのリスクが高くなりましたが、一方、乳製品の摂取 が、骨粗鬆症、高血圧、大腸がんといった疾患に予防的であるという報告も多くあります。したがって、乳製品の摂取を控えた方がいいかについては、総合的な 判断が必要であり、現時点では結論を出すことはできません」と骨粗鬆症、高血圧、大腸がんに予防的だとい うことで乳製品の摂取を控えるよう にはいっていません。ですが骨粗鬆症、高血圧、大腸がんの予防は牛乳にしかできないかというと他の食品でも可能です。ですから乳製品を摂る必要はまったく ありません。そもそも骨粗鬆症、高血圧、大腸がんは動物性食品を多く摂ると罹患する傾向の強い疾患です。それが予防になるという研究報告も研究費を乳製品 関係企業から受け取っている研究所の出した研究結果だろうと思います。

今の社会はお金で動いています。お金になれば研究結果も研究費を寄付してくれる企業に配慮したものにすることは日常茶飯事です。昔、栄養学はウシなどの肉 を人間のタンパク質により近いとして植物性タンパク質よりも動物性タンパク質をすすめました。今でもタンパク質は肉の方が質が良いからと肉を食べるように すすめています。タンパク質はアミノ酸の集まりです。動物性タンパク質も植物性タンパク質もアミノ酸にすれば同じです。ですから、動物性でも植物性でも同 じです。ただ植物性タンパク質は人間の身体でつくれない９つの必須アミノ酸のトリプトファン、リジン、メチオニンのいずれかが不足しています。このように 必須アミノ酸が不足しているから質が悪いといわれるのですが、日本の伝統食は穀類と豆類を組み合わせることで不足しているアミノ酸を補い合って健康的な質 のいいアミノ酸を摂っていました。

ですが戦後、戦勝国のアメリカが家畜のエサであるアメリカの穀物飼料を日本で売るために畜産振興をもくろんで農業基本法を制定させ日本における畜産物普及 を国家目標にさせました。そして肉、卵、牛乳、乳製品などの畜産物を日本人に受け入れてもらうには動物性食品の少ない日本の伝統食を否定させ肉、卵、牛 乳、乳製品などを多用する欧米食を日本の伝統食よりも優れているかのようにマスコミを使い日本人を洗脳しました。ですから現代栄養学は科学的に日本の伝統 食を否定したのではなくアメリカの経済的要求で日本の伝統食を否定したのです。ですから肉、卵、牛乳、乳製品が必ずしも人間にいい食品とはいえません。現 在も穀物飼料の半分以上はアメリカから輸入しています。アメリカの食肉畜産業界は強大な政治力を持っていてアメリカ政府をも動かす力を持っています。その ため肉や牛乳・乳製品が優れた食品かのように人々を洗脳することなど簡単にできます。このような圧力団体によって肉や卵、牛乳、乳製品は優れた食品になり ました。このように栄養学は科学を装った洗脳学です。

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