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栄養学がすすめる肉や牛乳について考える 4/4


「と ころが、スポック博士の牛乳に関する考えは1998年の第7版から百八十度変わった。なんと、子どもに牛乳を与えてはならないと主張するようになったので ある。1歳未満の子どもは母乳で育てるのが自然で、離乳期を過ぎたら植物性の食品を食べさせよと強調するようになったのだ。2004年の英文第8版に拠っ て、新スポック説をいくつか紹介しよう。この文章をお読みになれば、牛乳・乳製品がどんなものかさらによくおわかりいただけるだろう。

『アメリカ人の心臓発作に至る道程は子どものころから始まっている。すでに3歳で、多くのアメリカの子どもの動脈壁に脂肪が付き始める。12歳の子どもの 70パーセントに動脈硬化の初期変化がみられ、21歳になるとほぼ全員に動脈硬化が始まっている。肥満がアメリカ社会全体を覆うようになった。アメリカは 社会全体で食生活を変えなければならない。最悪の食品は乳・乳製品である』

『長いあいだ、お医者さんは少年少女にたっぷりカルシウムをとらないと、年をとってから骨がもろくなってしまうと言い続けてきた。事実、米国科学アカデ ミーは1~3歳の子どもは1日500ミリグラム、4~8歳は800ミリグラム、9~18歳は1300ミリグラムのカルシウムが必要だと述べている。こんな にたくさんのカルシウムをとる一番手っとり早い方法は牛乳をたっぷり飲むことである。アメリカは国をあげて『もっと牛乳・乳製品を!』という宣伝キャン ペーンを繰りひろげてきた。しかし、最近、こんなに大量のカルシウムが子どもにほんとうに必要なのかと疑問を投げかける専門家が現れるようになった。たと えば、12~20歳の女性を対象にした研究によると、1日500ミリグラム(勧告量の40パーセント)以上のカルシウムをとっても、骨密度が増えることは ないという。骨を丈夫にするのは、カルシウムではなくて運動なのだ! よく運動をする少女ほど骨が丈夫(骨密度が高い)であった』。

『個人的なことになるが、私(スポック博士)は、88歳になった1991年から乳・乳製品を完全に絶ち、肉は脂身のない部分を少ししか食べないという食生 活にきりかえた。この食事にしてから2週間で、長年の抗生物質の治療で効果のなかった慢性気管支炎が消えた。私の中高年の友人で、食事から乳製品や肉を除 くことによって持病の心臓病がよくなった人が何人もいる。この種の食事が効果を発揮するためには、精製しない穀物、たくさんの野菜・果物を食べて、よく身 体を動かすことが必要である』」
(『乳がんと牛乳』 ジェイン・プラント 著・佐藤章夫 訳・径書房・P.274)


2011年11月   

エコロジカル・ヘルシーショップ三友 桧垣史郎

引用・参考文献

『豊かさの栄養学』 丸元淑生 著・新潮社

『スリムになって若返る7つの発見』ハービー・ダイヤモンド 著・弓場 隆 訳・青春出版社  
  
asahi.com・2008年4月16日 (http://www.asahi.com/food/news/TKY200804160113.html)

独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究部 (http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/317.html)

『乳がんと牛乳』ジェイン・プラント 著・佐藤章夫 訳・径書房


~~~転載おわり

[2011/11/21] 【コラム 138】栄養学がすすめる肉や牛乳について考える2011/11/21 9:27:22
http://mitomo.jp/mitomo/16.1/mitomo_3/-/Page.1/sField./sString./



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* カテゴリ:美容/健康
* 2011/10/30 23:58:58
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2011/11/22 23:15

恐怖! 大麻・酒をめぐる黒歴史

* カテゴリ:美容/健康
* 2011/11/04 16:02:22
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