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牛乳のカルシウムは本当に必要なのか? 2/3


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「カルシウムとリンの比率は二対一よりもやや大きいのですが、リンは腸管内でカルシウムと結合するためにカ ルシウムの吸収を阻害することがあるのです。多くの栄養学者が『カルシウムとリンの比率が二対一以下(たとえば三対一とか四対一)の食品をおもなカルシウ ム源として利用すべきだ』と主張しているのは、そういう理由によるものです」(『牛乳には危険がいっぱい?』フランク・オスキー 著・弓場 隆 訳・東洋経済・P.94)

お乳は赤ちゃんを育てるためのものです。哺乳動物で大人になってもお乳を飲んでいるのは人間と人間に飼われているペットだけです。それも他の動物のお乳で す。大人になってもおしゃぶりを口にくわえている人を見たらどう思われますか。おかしいと誰しも思います。牛乳を大人になっても飲むのはおしゃぶりを大人 になってもしゃぶっているのと同じことです。もしも、人間が他の動物のお乳を飲むのなら人間に近い猿のお乳を飲む方が人間よりもはるかに体が大きく、人間 には似ても似つかない牛のお乳を飲むよりも良いように思います。


確かにコーヒーなどカフェイン入りの飲食物を摂ることも骨粗しょう症のリスクを高めますが、最も骨粗しょう症のリスクを高めるのが運動不足です。すでに書 きましたように車や家電など人の肉体を使わなくても生活できる便利な世の中が骨粗しょう症など便利さがもたらす病気が増えた原因です。特に40才を過ぎる と足の筋肉が急速に減ってゆきます。筋肉が減るため歩くとすぐに疲れる、立ったり座ったりがおっくうになるなどで益々動かなくなります。このような生活習 慣が筋肉を益々衰えさせてゆきます。筋肉が減れば体温が下がります。そうするとガンなど低体温で発症リスクの高まる生活習慣病のリスクも高まります。もっ と筋肉を使うことで骨粗しょう症や肥満、ガンなどのリスクを減らすことができます。便利な生活とは合成化学物質の増加と筋肉減少を生みます。この二つの関 係する病気(アレルギーやガン・骨粗しょう症など)が先進国に多く、発展途上国には少ないことでわかると思います。


骨粗しょう症を防ぐにはカルシウムの多い食品を摂ることよりも便利な生活を見直す方がはるかに効果があります。現代人はとにかく運動不足です。特に力仕事 など筋肉に負荷をかける仕事や運動をほとんどしません。それに座敷の生活で座ったり立ったりということがなくなり、テーブルに椅子という生活が一般的にな りました。もう一つは和式便器が減り、洋式便器が増えました。これも足の筋肉を減らす原因です。そのことが膝のトラブルが増えている原因でもあります。便 利な生活は病気を生む生活でもあります。はっきりしていることは牛乳を飲むことだけで骨粗しょう症を予防することは絶対にできません。筋肉を使わなければ カルシウムは骨に吸収されません。このことは宇宙の無重力で筋肉を使わないために宇宙飛行士の骨量が減ったことで証明されています。


カルシウムが吸収されない牛乳を飲むことで乳ガンや前立腺ガン・その他の生活習慣病のリスクが高まるだけで牛乳を飲むことで良いことは一つもありません。 牛乳を飲むよりも日本の伝統食のみそ汁を飲む方がはるかに体のためには良い飲み物です。『乳がんと牛乳』(ジェイン・プラント 著・佐藤章夫 訳・径書房)という乳ガンと前立腺ガンなどのガンは乳・乳製品が原因という本も出版されています。著者自身が乳ガンになり、色々調べた結果、乳ガンの原因 は牛乳やヨーグルトなどの乳・乳製品ということがわかり、それらの摂取をすべて止めたら、首の根本に転移していたガンが数日の内に小さくなって完全に消え たそうです。一般の方にもこの本を読んでいただきたいのはもちろんのこと、乳ガンや他のガンになっている方や医師や栄養士さんなどには特に読んでいただき たい本です。以上のように牛乳のカルシウムはほとんど吸収されない代わりに様々な病気を生みます。早く止めることをおすすめします。



2009年10月      
エコロジカル・ヘルシーショップ三友 桧垣史郎

引用・参考文献    『牛乳神話完全崩壊』外山利通 著・メタモル出版 
『牛乳には危険がいっぱい?』フランク・オスキー 著・弓場 隆 訳・東洋経済
『乳がんと牛乳』ジェイン・プラント 著・佐藤章夫 訳・径書房


http://mitomo.jp/mitomo/16.1/mitomo_3/
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>> 3/3 おまけ





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