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いじめや暴力は小児の加齢関連のDNAを損傷


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いじめや暴力は小児の加齢関連のDNAを損傷(2012.5.7掲載)

いじめや暴力の犠牲者である小児に、通常は加齢に関連するDNAの損傷が認められることが新しい研究で示された。暴力に関係するストレスが染色体の先端にある特殊なDNA配列であるテロメア(telomere)に影響を及ぼすという。

DNAを保護しているテロメアは細胞分裂のたびに短くなり、細胞の分裂回数を制限している。短いテロメアは生存の不良や慢性疾患の悪化と関連し、以前の研究では喫煙や肥満、精神疾患、ストレスによりテロメアの短縮プロセスが促進される可能性が示されている。このことは、テロメアの長さがヒトの暦年齢と同様、生物学的年齢を反映する可能性を示唆している。

米デューク大学ゲノム科学・政策研究所(IGSP、ノースカロライナ州)のIdan Shalev氏らは、1990年代に双生児が誕生した1,100家族を追跡した英国の研究のデータを分析。小児が5歳および10歳の時点でそのDNA検体を採取した。研究の結果、家庭内暴力や頻繁ないじめ、または成人による身体的虐待など、2種類以上の暴力に曝露された経験のある小児は、そうでない小児に比べてテロメアが有意に短縮していた。

Shalev氏は「この研究は、たとえ低年齢であっても、小児がストレスを経験している間にテロメアがより速い速度で短縮していることを示した初めての研究である」という。今回の知見は、小児を危害から守ることがその長期的な健康に有益であることを示唆しており、研究共著者の1人は「糖尿病や心疾患、認知症など加齢による疾患に費やす何十億ドルかの一部を、小児を危害から守るために投資したほうがよいと思われる」と述べている。

研究結果は、医学誌「Molecular Psychiatry(分子精神医学)」4月25日号に掲載された。(HealthDay News 4月24日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=663986

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http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=3736:dna201257&catid=21&Itemid=104
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