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アメリカ環境医学会…遺伝子組換え食品を警告1/2


...memo

内容紹介・訳者メモ

ジェフリー・スミス氏は、米国で反GMO運動の指導者的存在で、"Seeds of Deception"という著書がある。今般拙訳で刊行されたウィリアム・イングドール氏の"Seeds of Destruction"とまぎらわしいが、スミス氏の著書は、GMOの安全性を主テーマにしており、業界と政府の癒着を問題提起している。イングドール氏の著書は、GMOを含む食糧支配・人口削減の全貌を過去百年の優生学(=遺伝子工学)の歴史をさかのぼりつつ解明したものである。従って、重なっている部分もあるが、それぞれ価値ある情報だと思う。


この"Seeds of Deception"は、『偽りの種子―遺伝子組み換え食品をめぐるアメリカの嘘と謀略』 (野村 有美子・丸田 素子訳、家の光協会)として邦訳されている。


さて、今回のジェフリー・スミス氏の記事(Mercola.comにて要約されている)にある動物で発生した様々な問題を見ると、GMOの本当の目的が、ワクチンと同様、不妊化・人口削減にあることが、いよいよ明確になっていると思う。GMO企業の金儲けだけではなく、根底にある目的を理解するには、『完全支配・アグリスーティカル編』を読んで頂ければと思う。




アメリカ環境医学会(AAEM)が遺伝子組み替え食品を警告
Doctors Warn: Avoid Genetically Modified Food

ジェフリー・M・スミス

By Jeffrey M. Smith

(Mercola.com)

2010年3月25日

アメリカ環境医学会(AAEM)は、GM(遺伝子組み換え)食品を排除した食事指導を患者に行うよう、あらゆる医師に呼びかけた。[1] また、GMO(遺伝子組み換え生物)の中止、企業に依存しない長期的な検証の実施、食品表示を求め、次のように述べた。

いくつかの動物実験では、不妊性、免疫の問題、加齢の進行、インスリン調節、主要臓器と胃腸系の変化など、GM食品に付随した深刻な健康リスクがあることが示されている。(略)GM食品と健康の悪化については偶然とはいえない関係がある。つまり、因果関係がある。

元AAEM会長のジェニファー・アームストロング博士( Dr. Jennifer Armstrong)は、「患者を診ている医者ならば、健康への影響は分かっているはずだ。だが、正当な疑問を提示する方法を知らないだけ」と言っている。

有名な生物学者プシュパ・M・バーガバ( Pushpa M. Bhargava)も、アメリカの悲惨な健康の現状の主要因はGMOだと考えている。


妊婦と乳幼児が特に危険

GM食品は、特に妊婦と子供たちに危険である。GM大豆をエサとして与えられた母親ラットの子供は、ほとんど死亡した。それに対し、通常の大豆を与えられた比較対象のラットの死亡率は10%だった。[2] GM大豆をエサにした子供ラットは身体が小さく、生殖力がない可能性がある。[3]

GM大豆を食べたラットの睾丸は、正常なピンク色から暗い青色に変色した。[4] また、オスの子供ネズミの精子が変化(去勢)した。[5]

GM大豆エサの母親の胎児は、DNAが変質していた。[6] そして、GMトウモロコシを与えられたネズミは、子供の数が少なく、生まれた子供の身体も小さかった。[7]

インドのハリヤナでは、GM綿の実を食べたバッファローの大半が、生殖上の合併症(早産、流産、不妊など)を抱え、生まれた子ウシの多くは死亡した。

米国では約20名の農民が、特定のGMトウモロコシを食べことが原因で、何千頭ものブタが不妊症になったと訴えている。想像妊娠になったり、羊膜を出産したケースもあった。乳牛も雄牛も、不妊症になった。[8]

米国では、低出生体重児、不妊症、乳児死亡が、いずれも増加している。


毒を生む食べ物

GMトウモロコシとGM綿には、土壌細菌バチルス・チューリンゲンシスから生成されるBt毒素という殺虫剤(農薬)を組み込まれている。これらのGM植物を虫が噛むと、虫は胃が裂けて死ぬ。バイオ企業は、有機栽培の農家も天然のBt細菌を噴霧して害虫を退治していることを根拠に、Bt毒素は安全だと主張している。

だが、GM植物が生成するBt毒素は、天然のBtスプレーの数千倍の濃度を持つ。強い毒性をもつように設計されて[9]、アレルゲンの属性を持っている。洗っても植物から落ちない。

さらに、調査によると、天然のスプレーでさえも有害であることが確認されている。ワシントンとバンクーバーでマイマイガを殺すために飛行機で散布されたときには、およそ500人にアレルギー反応もしくはインフルエンザ様の症状が出たと報告されている。[10][11] 同様の症状が、インドの全域でGM綿を扱っている農場労働者から報告されている。[12]


GMOは免疫反応を誘発する

GMOの安全性に関する専門家のアーパド・プースタイ博士は、「あらゆる(動物)実験で一貫してみられる特徴」に、免疫状態の変化があると言う。[13]

モンサント自身の調査においても、政府が資金を出した調査においても、Btトウモロコシをエサにした齧歯(げっし)動物(ネズミ目)には、大きな免疫反応が見られている。[14][15]

GM大豆が英国に導入されてすぐに、大豆アレルギーが50%も急上昇した。オハイオ州のアレルギー専門医ジョン・ボイル博士(Dr. John Boyles)は、こう言っている。

私は、ずっと大豆アレルギーの試験をしていたことがあるが、今や大豆は遺伝子組み換えされている。あまりにも危険だから、人には食べないように言っている。

GM大豆とGMトウモロコシには、アレルギー属性を持つ新型のタンパク質が含まれている。[16]  さらにGM大豆には、既知の大豆アレルギー抗原が最大7倍含まれている。[17] おそらく米国で食物アレルギーやぜんそくが流行しているのは、遺伝子組み換えの被害だろう。


大量死する動物

インドでは、綿の収穫を終えると、綿の畑に動物を放牧して草を食べさせる。だが、羊飼いが羊にBt綿を食べさせると、数千頭が死んだ。調査に当たった人は、状況証拠からすると「羊の死亡は毒物(Bt毒素の可能性が高い)による可能性が高い」と言っている。[18]  ある小規模な調査では、通常の綿を食べた羊は健康なままだったが、Bt綿を食べた羊は全頭死亡している。

アンドラプラデシの村では、過去8年間、何事もなくバッファローは綿の草を食べていた。2008年1月3日、初めて13頭のバッファローがBt綿の草を食べた。その全頭が、3日以内に死亡した。[19]

Btトウモロコシは、ドイツでも、牛の死亡と関連付けられている。また、フィリピンでは、馬、水牛、鶏の死亡と関連付けられている。[20] 実験では、リバティーリンク(Liberty Link)トウモロコシをエサにした鶏の死亡率は2倍だった。GMトマトをエサにしたラット40匹の内、7匹が2週間以内に死んでいる。[21]



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