日本の将来を託す「育児」
- カテゴリ:子育て
- 2012/10/07 22:49:38
...memo
日本の将来を託す「育児」
「父原病」久徳重盛著 大和出版1997年10月刊 から下記に引用します。
いまの親たちを見ていると、いろいろな「文明国型の育児の盲点」におちいっていることが分かります。
気が遠くなるほど多くの盲点が重なり合って、わが国は世界にも類のない「構造的な人間崩壊型の文明」になってきたわけですから、親たちのまわりにも山ほど多くの盲点があって当たり前です。
依存症候群もその中のひとつです。
親、特に人間の親は三つ子の魂といわれる三歳頃から、ままごとだとか、小動物をかわいがる、弟妹や年下の子の世話など毎日の生活体験で将来、親になる体験を重ね、妊娠中から、親として急速に成熟しはじめ、小どもが生まれたあとも、毎日の育児体験を重ねてだんだん成熟した親になっていきます。
しかし現代の親は、幼児期から、親として成熟する体験が乏しく、親になってからも、「すべてをまわりのなかに依存してしまう傾向」が非常に強いことが分かります。
お産をするとき、父親を立ち会わせるのはまだいいとして、母乳よりミルク、オムツは紙オムツ、「そろそろ離乳食をはじめましょう」と指導すると、インスタントの離乳食を与える。
小どもの衣服もすべて既製品。
「いっしょにイキイキ遊んでください。高い高いや、いないいないバーも必要ですよ」といっても、テレビを見せたり、怪獣のオモチャやプラモデルで遊ばせる。
ひどい親になると0歳児から低年齢保育園に預け、長時間保育を希望する依存型の親になってしまう。
そのうえ保育園に入ると、「しつけも園でして下さい」という親も現れる始末です。
小どもは10ヵ月から1~3歳と、本能的に水にふれることがすきになり、それによって、自律神経と内分泌の機能を高め、大人に必要な体のたくましさの基礎、つまり「三つ子の体」をつくります。
そこで、「水に親しむ習慣をつけましょう」「風呂に入ったら水遊びさせて下さい」といっても、さっさとスイミング教室にいれてしまう。
その他にも、体操教室、学習塾、ピアノ教室、ソロバン塾と、小どもは一週間、遊ぶひまもない生活をすることになってしまいます。
学校や学習塾などで傘がなくなった場合も、探させるということもせずに、「いいから、いいから」と新しい傘を買ってしまう。
「今日は久しぶりにご馳走をたべよう」というときもレストラン、
「食事をつくるのは面倒」というときは外食とかインスタント食品。
親は一生懸命、小どもを育てているつもりになっているかもしれませんが、よく考えてみると、まわりに徹底的に依存し、金でそのすべてを解決しているのです。
その経費をかせぐために余分に働くという結果になってしまっているのです。
小どもにしてみれば、「小どものために金を払うのが親だ」という印象しか残らず、結果として、親と子のふれ合いはほとんど持たない子どもに育ってしまいます。
小どもは無意識のうちに親子関係がうすくなり「親なんかいなくとも金さえあればそれでいい。親はなくともふつうの大人になれる」と、とんでもない価値観を持ってしまうこともあり得るのです。
引用終了
ここにあるのも「国策病」ではあります。
「ひどい親になると0歳児から低年齢保育園に預け」、「その経費をかせぐために余分に働くという」状況を、作り出してきたのが「国策」です。
農業はしなくも良い、工業製品を製造・販売し、そのお金で「食品」を輸入し食べればよい。
物質的に豊かになるには、女性も職場に出て、稼ぎ、そして「女性として自立」しなければならない。
現金が無くても「ローン」さえ組めば物を購入することができ、その返済のために「夫婦共稼ぎ」する。
これらの前提が「幻想」であったことが、昨年、白日の下に曝されたのではないでしょうか?
この反省をしないでは、新年はありません。
「物質的な豊かさ」こそ「幻想」に過ぎないのです。
これに「氣づき」を与えていただいたのであります。
ここでは「子育て」に限定してみます。
あらゆる動物にとって「子育て」は最重要の「お仕事」です。
「自分たちの種を後世に伝え、子孫を残し、繁栄させる」から生命です。
人間、特に先進国(破滅途上国)人間だけが、この「お仕事」を疎かにしています。
「子育て」は、母親が全身全霊を傾注してでなければできない「お仕事」です。
人間の赤ちゃんは、他の動物に比較して「不完全」な形で誕生していますので、それを「前提」としています。
ですから、人間の赤ちゃんは、当然のごとく、母親にそれを求めます。
それに対し、母親が「お金で子育てを外注して」しまっては、正常な子育ては百%できません。
その赤ちゃんが成長(?)し、本来、15歳位で成熟しなければならない「人間」が、未熟なままであれば、その心身はアンバランスとなります。
そして、バランスを取り戻そうとして「決起」するのは当然であります。
「決起」は「血気」であり、「血気のバランス」を計ろうとする「症状」ではあります。
いまこそ「決起」や「症状」を起こす事態になる前に、親が変わらなければなりません。
「物質的な豊かさ」のレベルを下げることも必要でしょう。
「精神的な豊かさ」の向上に更に努めることも重要でしょう。
そして、親、特に母親は、全力を注いで、愛を充分に込めて、15歳までの子育てに集中すべきであると思います。
日本の将来を担う子孫のために!
がんは感謝すべき細胞です。 様
2009.01.19
http://plaza.rakuten.co.jp/kennkoukamukamu/diary/200901190000/
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