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命のない食べもの…私たちの命を狂わせて…1/3


...memo

〈女神修行日記-4〉

若杉友子さんインタビュー

「人生は心地よく、機嫌良く。それが一番。
 だって実に楽しいところなんだもの、地球というのは」



新緑がきらきら芽をふく春がやってきた。やわらかな風のにおいを感じながら外を 歩くのは楽しい。今年はとりわけ、野の草をいっぱい摘んで、いろんな料理に挑戦したいと私は意気込んでる。つくしの佃煮、ノビルの味噌炒め、セリの磯辺和 え、ヨモギの葛餅、スイバのみそ汁、ふきのとうの胡麻味噌あえ、ヨメナのスパゲティ‥。昨春、摘み草料理を教えに八丈島に来てくれた若杉友子さんは、私た ちの足元の見慣れた草たちを、たちまち宝にして見せてくれた。その手さばきは、これ以上しようがない程シンプルにして的確、草の生命の息吹きがひとつもそ がれることなく生きたままお皿に盛られる鮮やかさで、涙がでるほどおいしかった。主に関西方面で教えているが、口コミで続々と人が集まって講演はいつも満 員。歯に衣着せぬ言葉で、本質的なことをズバズバ語りながらシャキシャキ動く若杉さん自身、野草のような人だ。命の勢いが、人工の野菜(のような私なん か?)とは違う。昔の日本人ってこうだったんだろうなぁ。京都の山里で自給自足の生活を営み、野山を身軽にかけまわる。生活も生命もあらゆる知性も、大地 や太陽や山や川から直結して頂き満ち足りている人間の姿。「毎日が幸せで楽しくて、朝は必ずわくわくして目が覚める」そんな暮らしをしながらも、世の中の 動きを的確に見たシビアな警告にはリアリティがある。まさに「知恵袋」のような若杉さんに、もっとお話しがききたくて、綾部の山奥の築150年のお宅に 伺った。

 (聞きて・文:植草ますみ)

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「こんな子宮で幸せになれる?」

ーーー:若杉さんから見て、今の日本の女性はどう見えますか?

●若杉: 子宮がもうガタガタよ。命のない死んだ食べ物ばかり食べて、子宮という生命の土台が冷えて緩みきってる。それで結婚だ出産だ子育てだって、何やっ たってうまく行くはずがないの。不感症になっているから、結婚生活も味気ないものになってすぐ別れる。セックスイコール結婚生活、それに悦びがあれば夫婦 は仲良くなるものなの。夜の生活が穏やかに幸福で満たされていれば、別れる道理がない。昔の女はね、オーガスムといって最高潮が2度も3度もあったのよ。 今の人たちないでしょう。お産だって注射で促進したり、切開しないと出せないほど弾力をなくしてる。本来は子宮というのはもっと満ちたもので、ぐっと上 がってるものなの。昔の女はパンツはかず腰巻きだけで、おりものなんてそんなにおりるものじゃなかった。あれは毒素がおりてきてるんだから。食べものとお りものの関係を、何人もの例でずっと調べたことがあってね。やっぱり肉や卵を食べるとドロッとなる。日本はかつて、動物を食べることを禁じていた時代が千 年も続いたのよ。特に女性は四つ足のものを食べると血が汚れるからと、決して食べることはなかった。子宮は神のお宮なのよ。だから参道(産道)があるで しょう。生理は月に一度、そのお宮を浄めるためにあるの。子を宿す神の宮をきれいにしておくために、経血が毒素を出してくれる。お産は、排便と変わらぬ自 然の生理。なのに病気とばかりに騒ぎ、不妊だといって医者に大金を払い、いいカモやわ。子宮に病名をつけてやたら難しくして、それってばかにされてるよう なものでしょう。それより食べ物や生活をくい改めなさい。子宮を救えるのは自分しかいないのよ。
 昔よく「貧乏人の子沢山」といったけど、どうしてかわかる? 忙しいからおかず作るヒマもなく、みそ汁に漬け物、それで子どもがぽこぽこできた。働きな がら田んぼで産んだり。その子ども達が皆いい子で、乳もどんどん出て。低蛋白、低栄養が一番っていうこと。質素な暮らしが一番なのよ。私には3人孫がいる けど、娘のお産は本当に軽かったよ。野草を食べていたので、2人目のときは10回位イキんだだけで生まれちゃった。3人目なんか3回イキんだ位。野草の生命力はすごいよ。


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