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06/01朔…自然に反して病気になった 1/3

戦う花嫁と、囚われた王子

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ゴーレム(銀)

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...memo

 自然に反して病気になったのだから自然に即した生活をすれば治る
真弓小児科医院 真弓定夫先生



医者は、健康のアドバイザーたるべし
増え続ける病人に疑問を抱いて


 子供たちの健康が今とても心配されています。アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患をもつ子は3人に1人といわれ、大人に特有だった糖尿病や高脂血症など成人病も増えています。
 東京武蔵野市吉祥寺で真弓小児科医院を開いている真弓定夫先生は、薬や注射に頼らず、"生活指導を基本”にした大変ユニークな診療で、子供たちの健康を守っています。真弓先生がこうした治療に踏みきったのは、公立の大学病院を6年、個人救急病院の小児科医長を13年、計約20年間組織医療に携って、病気が一向に減らないことに疑問を抱いたからです。
 組織の中で働いて分かったことは医療側がマッチポンプになっていること。「病気の根本原因を正せば病人は減っていくのに、病気になってから診て、治療は薬や手術に頼る、これでは病気も病人も減らせない」と真弓先生はおっしゃいます。
 病気を治すのは子供自身、医者は健康アドバイザーであるべしと、薬は一切置かず、もっぱら生活指導で病気に対処されている真弓先生に、子供たちの健康を中心に、医療の問題点、病気への対処についてお話をうかがいました。


自然に反した生活が 病気や病人をうむ
自然界には存在しない病気 〃アレルギー疾患〃


――子供たちの間でアレルギーや小児成人病の増加が指摘されるようになって久しいですが、やはり相当なものですか。
真弓 アレルギーに関しては多いという言葉では表せない程半端な増え方じゃないです(表1)。
 私が医者になりたての頃には、気管支喘息はかなり大規模な小学校で1000人中2~3人、アトピー性皮膚炎もその頃は子供に限られてまして、その数も非常に少なかったですね。ところが今、幼稚園や保育園、小学校でアトピー児が1人もいないクラス、喘息の子供が1人もいないクラスは探すのが困難なくらいです。
 アトピー性皮膚炎の子供は全体の30%にものぼり、このままの状態に歯止めをかけずにいると、加速度もついて、21世紀にはアレルギー的な要因を持った子供たちは80%、反対に、正常な子供は5人に1人くらいの割合になるだろうと指摘している小児科医もいます。
 もともとアレルギー疾患は自然界にはない病気で、1906年にピルケという人が提案した言葉です。「アロスエルゴン」というラテン語が語源で、アロスは風変わりなとか奇妙な、エルゴンは反応、つまりアレルギーとは「風変わりな反応」なんですね。その代表的な疾患であるアトピーは「ア・トポス」が語源で、トポスは場所、アは否定語ですから、アトピーは「場違いな病気」ということになります。
 いづれにしても、アレルギーとかアトピーは自然の生活をしている動物にはない病気だということを、知っておく必要があります。


老人病↓成人病 (↓小児成人病)↓生活習慣病

――成人病も増えている…。
真弓 はい、成人病が子供の間で増えているということは、人間の寿命が短くなっていることを示唆していると、私は考えています。
 そもそも、私が大学を卒業した昭和30年にはまだ成人病という言葉もなかったのですが、その頃から今死因のワースト3を占めるがん、脳血管障害、心臓疾患などが今後どんどん増えていくだろうと言われ始めました。
 成人病という言葉は、昭和31年に厚生省が成人病研究班を作ったのがもとになっていまして、それまでは、こうした成人病は老人病だったんですね。それが低年齢化してきたことで成人病、さらに若年化が進んで1970年代後半あたりからは小児成人病という大変奇妙な言葉まで生まれるようになりました。
 もう年齢ではくくれないと思ったのか、昨年9月、厚生省は、成人病を生活習慣病の名称に改めましたね。


自然に反した生活が病気や病人をうむ

真弓 実際、大人を含めてアレルギーや成人病が急増している背景には、食事は勿論のこと、衣料、住宅内の空気も含めて大気など、生活環境が大きく変わったことがあります。
 結論的にいうと、自然に反した生活が病気を作り、医者もそれに輪をかけた治療を施して、かえって新たな病気や病人を増やしているということなんですね。
 それに、心の問題が根底に大きくからんでいるわけです。例えばこういうことです。「鼻たらしは達者」という言葉があるのですが、外を薄着で元気に飛び回っている子供は鼻水が出るのは当たり前です。反対に、冷暖房完備の家の中で厚着してテレビを見ている今の子供たちは鼻水すら出ない弱い子なんですね。ところが、病気でもなんでもない鼻水でお母さんは風邪というイメージを描く。そうすると子供というのは感受性が高いですから、母親が言葉でなくイメージを描くだけで、鼻水程度で本当の鼻風邪になっちゃう。
 動物のお父さんお母さん、人間でも今から2世代前のお母さんはそんなイメージを送りませんから、喘息もアトピー性皮膚炎も少なかった。その代わり、鼻水が出た時、熱が出た時はどうしたらいいのか、家で対応出来ましたし、医者に行ったところで今のように混んでいませんから、十分説明が出来て生活指導で終わることも多かったわけです。
 ストレスはどんどん増加する一方ですから、これからは、ますます心の部分が大事になってくると思います。

 そこで、アレルギーや成人病の2本柱は、
1.生活を自然に保つこと――生活環境でも優れた伝統の食文化、衣文化、住文化をいかに自然な状態に近づけていくか
2.マイナスイメージを送らないこと──になるわけです。



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