Nicotto Town



検査の前に準備で大パニックを起こした息子 ①


昨日は精神科脳外科の受診日でした。
朝一番で精神科の予約が入っていて、その後 MRI(頭部)検査があり
午後一番で腰と大腿部の骨密度検査(レントゲン)という予定でした。

MRIでは検査着に着替える為、ここ数年は主人も一緒に行ってもらってます。
息子は自分で着替えることは出来ますが、更衣室の中は一人分のスペースに
仕切りのカーテンが吊られていて、それを閉めて狭い中で着替えるそうです。

発作を起す可能性がある息子一人を更衣室へ向かわせることは出来ず
かといって女性の私が男性用の更衣室に入る訳にもいきませんし
検査着には紐が付いていたりと息子だけでは着用が難しい作りになっていますから
こういう時は主人の出番となります。
検査予約が入った段階から主人には伝えてあり、昨日は1日休みを取って
付き添ってくれまし。

MRIは最低でも年に2度は撮ってますから息子にとっては不慣れな検査では
ありません。
しかし、発作を起すようになってから検査が始まって偽発作で中断したり
最初の数分の画像のみで検査終了ということは、最近ではありました。

そういったことから今回の検査はどうなるかな…との思いはありましたが
今までの検査との一番の違いは、5月に埋め込んだ発作を緩和する機械を
MRIの検査中は止めなければならないということ。
その事は何回か息子には説明していましたが、脳外科の待合室で
機械の操作をする先生を待っている時に
「電流の流れを止めて何かあったらどうするの?
 (誰かがどうにかしてくれて、責任を取ってくれるのか?という意味だったよう)」
と私達に聞いてきました。

ちょっと考えて
「大丈夫だよ、ここは病院だからすぐに先生方が大丈夫なようにしてくれるから」
と、難しい言葉は使わず説明しました。
息子はそれ以上は何も言いませんでしたが、不安で仕方なかったのでしょう。

この会話の後、精神科の受診が間近な事を告げるお知らせブザーが鳴ったので
息子の事とその後の対応は主人に任せ、私だけ精神科へ向かいました。
その後に大パニックが起きるとは考えもせずに…。

精神科の先生とは息子がいることで話せなかったことも話せて結果的には
良かったのですが、フライング情報として来年の3月で先生が退職されることを告げられショックでした。
なぜフライングでのお知らせになったかと言うと、息子の知能指数を調べる検査で
担当する先生との相性が良くないようで疑似発作を度々起こしてしまって
検査が中断してしまうことをお話ししたんです。
息子が同席していると話しづらい内容だったの言えないでいました。

その話から、急ぎの検査でなければ年度が切り替わってから再度受けたら
担当の先生も変わる可能性が高いので、そのようにしてはいかがでしょうかという
ご説明を受けた流れでの話しとなりました。
とても穏やかな先生で「穏やかが服を着ているような」お人柄なので
先生のご退職は私にとっては本当に残念です。
でも仕方がない…。
後任の先生には「穏やかな先生をお願いします」と忘れずにお願いしました。

精神科が済み脳外科へ移動しましたが待合室に姿はなく。
MRIの検査室前の待合コーナーに移動して探しましたが、やはり姿はなく。
隣の更衣室の前を行ったり来たりと2往復してながら会話が漏れてこないかと
ダンボ耳になりながら通り過ぎましたが、やはりそこにもいなくて…。

再び脳外科の待合室へ戻り、処置室の入口から看護士さんの姿を探し
「お忙しいところすみませんが…」とお聞きするとMRI室へ行ったとのことで
再度検査室の待合コーナーへ行きましたが2人の姿は確認できず。
きっと検査室の中の入ってしまっているのだと思い、待合の席に座って待っていると
5分ほどして主人が技師さんに案内されて出てきました。
「ここに来るまでが大変でさ…」
と話し始めたところで再び検査技師さんに呼ばれて中へ入っていきました。
「お父さん、やはりダメです。来ていただけますか…?」と言われて。

この時が2度目の呼び出しだったそうで、1回目は磁場の手前まで行き
そこから息子さんの様子を見ていて下さいと言われ、落ち着いたのこを確認後
待合席へ案内されながら出て来たところに私が待っていたという流れだったよう。
検査を再開したところ、発作が始まったのか顔を右へ向け始めてしまったので
再び主人が呼ばれ、今度は金属類を外した状態でMRIの検査機械の中まで入り
息子の足そさすりながら検査が終わるまでいたそうです。


主人が呼ばれてから30分。
検査着姿で車いすに座った息子と看護士さん、主人と検査技師さんの4人が
検査室から出てきました。
息子はエクボをへこませてニコニコとしてましたし、皆さん穏やかに
会話しながら出て来たので、検査は無事に終えられたようだなと思いました。

息子、車いすを押す看護士さん、荷物を持つ主人、そして私と列になり
脳外科の処置室入口から個室へ入り、そこで検査着から服へ着替えました。
着替え始める時に機械を停める作業をして下さった先生は1時間ほどしないと
来られない事の説明とその作業が終わり次第、すぐにMRI画像の説明を
待たずに先生からしていただけるようにしますからとの説明が看護士さんからあり
随分と手際良くやって下さるなと思っていましたが、検査前の大パニックから
機械の復活作業とその後の診察は息子を待たせずに終わらせようとの配慮から
だったようです。

機械の復活作業は淡々と進み、息子も落ち着いていました。
その後、すぐ別の診察室へ呼ばれMRI画像を見せてもらいながら
「腫瘍は大きくなってません」
と説明を受けました。
側にいらした看護士さんも
「がんばったもね、たっくん。一番がんばったよね」
とおっしゃって下さり、息子は再びエクボをへこませながらニッコリ。




カテゴリ

>>カテゴリ一覧を開く

月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.