Nicotto Town



言葉途切れても今、側にいよう

渇きかけた心に 小さなひびひとつ
互いのそれを触れ合った 夏の日
消えゆく季節に 二人逆らうように
炎を産んで
抱き締めるほど君は 消えてしまいそうで
戸惑いの中 熱く 乱れ羽ばたいた
君の昔、僕のいま、これから…
何を囁く
知ることの痛みもいくつか知ったよ
夜を越え...

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偶然と必然

大いなる偶然が全ての始まり見えない力に引き寄せられていた・・・静電気のように見えない力に引き寄せられていた・・・線香花火の火花に魅入るように見えない力に引き寄せられていた・・・パインの匂いに釣られるようにしかし、偶然を必然にしたのは勇気貴女が私に、ほんの少し語りかけるだけの勇気私が貴女に、ほんの少し...

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もうひとつの夏へ (7)

「ほら、あのベンチ」

佳代がベンチを指差す。
想い出が蘇る。
確かあれは、佳代がはじめて僕にお弁当を作ってくれた時にすわったベンチだ。
その時は「普通に食べれる」なんて、いって激怒させたっけ・・・。
そのベンチには今じゃ屋根がついて雨宿りも出来るようだった。

佳代は僕をベンチまで引っ張っていって...

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もうひとつの夏へ (6)

「痛っ!」

女性の声が聞こえた。
そして、また僕の元へ飛んで帰ってきたキーホルダー・・・。

え?

エーーーーー???

慌てて上がろうとしてもつれて転ぶ。
靴を脱ぐのももどかしく、そのまま土足で上がってしまった。
こちらに背を向けている女性に見覚えはなかった。
でも、もしかして・・・。恐る恐る...

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