2012.10.30.風と紅葉
- カテゴリ: 日記
- 2012/10/31 05:59:42
一段と
寒さを増して
駆け抜ければ
木の葉も倣う
真っ赤に
或いは黄金に
一面を塗り染めて
晩秋を彩る
一段と
寒さを増して
駆け抜ければ
木の葉も倣う
真っ赤に
或いは黄金に
一面を塗り染めて
晩秋を彩る
日の暮れるのが
早まって
窓の向こうに
陰が射す
帰り支度の
軒下で
思いがけずに
照らされる
満天の星
月明かり
澄み渡る空
どこまでも
しっとりと
窓の向こう側
じっくりと
耳を傾ける
跳ねる
流れる
繰り返し
刻む時さえ
彼方に思う
買い物帰りの駐輪場
赤い羽ばたきピタリと留まる
枝先に似たハンドルに
やって来ましたアキアカネ
辺りを見回す風でなく
ちょっと一息羽根休め
向こうのお山が染まる頃
並樹を後に羽ばたくは
隣のお山のねぐらに帰る
お空を渡るカラス...
夜明けは
長くゆっくりと
段々に柔らかに
町の目覚めを誘う
川沿いの並木に
赤や黄の葉を見つける頃
漂ってくる
それは金木犀
眠りから覚めて
香りを漂わせ
せせらぎと共に
風景を彩り
和やかな雰囲気を
仄かに誘い出す