バラの怪盗団 第三夜~あいまいな記憶
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/11/18 23:41:01
(第一夜は11/13、第二夜は11/15です)
入口から一番奥まったところに、白い布をかけられた台座がものものしく運ばれていく。
公爵の少し長くも感じる講釈を聞き流し、彼女は台座を凝視する。
そして白い布が下ろされた時、わぁっと歓声が上がった。
それからは、隣でレイノルドが何かを言っていたようだが...
主にニコットタウンのことや、小さい人、中国語を扱っています(何
(第一夜は11/13、第二夜は11/15です)
入口から一番奥まったところに、白い布をかけられた台座がものものしく運ばれていく。
公爵の少し長くも感じる講釈を聞き流し、彼女は台座を凝視する。
そして白い布が下ろされた時、わぁっと歓声が上がった。
それからは、隣でレイノルドが何かを言っていたようだが...
(第一夜は11/13です)
彼女はパーティー会場である大広間の壁際でシャンパンに口をつけた。
口辺りが非常にいい。仕事でなければ好きなだけ飲んでしまうのに、と彼女は残念に思う。
あまり知り合いはいないので、顔ぶれだけを見てもどれぐらい身分のある人間が集まっているのかはわからなかった。
真ん中...
「あーもうっ」
マスカラを投げ出して、見目麗しいご令嬢がいら立った声を発した。
「なんでボクがこんなことしなきゃいけないんだよー」
『悲しみの青いバラの下見だろ?』
彼女以外には聞こえず、理解もできない音を発したのはこげ茶色のフェレット。
彼は怪盗フェレット団のジョーカー。
「わーかってるよ!...