「お父様」

「どうしたんだ？姫菜」

「あたし俊と結婚しなきゃ駄目なのかしら」

「どういう事だ」

「お父様あたしね好きな人と一緒になりたいっていう欲望があるの」

「姫菜の幸せを願うのが一番だが大宮財閥っていうプライドはないのか？」

「初めて恋をしたの。お父様にいうの...

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・・・レナと合わす顔がないわ

姫菜は重い足どりで教室に入った。

「おっす。姫」

「ごきげんよう・・・タケちゃん」

レナがタケルと姫菜の様子を見つめた

「どういう事よ・・・」

レナが爪を噛む。姫菜とレナの目があった

レナはにこっと姫菜に笑った。姫菜はすぐ目をそ...

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・・・今のあたしの頭はタケちゃんの事でいっぱい。俊本気だったんだ

姫菜は亀のキーホルダーを眺めてレナとタケルがキスしてるのを思い出した

「なんでよ。なんでみんなそうなのよ」

姫菜はキーホルダーを投げた

・・・ピロリン

「誰？」

姫菜がケータイを開く。

今会い...

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「お嬢様お帰りなさいませ」

「ただいま」

「あのぉ・・・姫菜様」

「どうしたのナナ」

ナナは姫菜専用のメイド。

「お部屋に沢尻様が・・・」

「誰よ」

姫菜はそういって部屋に入った

「俊」

「久しぶり姫菜」

俊はいいなずけ。

「本当に久...

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自然に涙がこぼれてきて・・・それだけでタケちゃんに本気だったんだって実

感した。愛したぶん悲しみは大きくて誰よりもその事知ってたのに、やっぱり

痛かった。

「姫菜」

ゆうやが来た。

「えっ・・・タケルと姫菜？」

「なんでゆうやがここにいるのよ。みんなしてあたしを騙...

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