2013.1.29.夜噺
- カテゴリ: 日記
- 2013/01/30 04:57:05
暖気の過ぎた
帳の下で
交わすお喋り
他愛なく
居残り仲間の
黙々の
仕事の合間に
息を抜く
暖気の過ぎた
帳の下で
交わすお喋り
他愛なく
居残り仲間の
黙々の
仕事の合間に
息を抜く
風に舞う
名残のように
粉雪
眺める先から
何処かへ消えていく
ゆっくりと進む
車窓の向こう
次第に光が射して
足元が露になる
夜明け前の
西の空に
金色に輝いて
出迎える
うっすらと
境が朱に染まれば
いつの間にか
姿を隠す
陽光が巡り
すっかりと
帳が降りれば
東に高く
銀色に照らす
予報では晴れ
陽射しも見えた
覆う雲から
風が吹く
雪を乗せては
寄せては返す
波の飛沫に
似た視界
斑模様の灰と白
長く感じる
慣れた道
きんと張り詰めた
夜空に眩しい銀の月
その光さえ
冷たさを際立たせて
真昼を舞った
白いボタンを思い出させる
跡形もなく
風と共に去って
残された冷気は
まるで夢のよう