まさの話を聞いてみさはちょっと明るい顔になった。「そっか…忘れてたんじゃなかったんだ…」「お前が三つの時だって大騒ぎだった。お前は早生まれだからまだ小さくて着物だってぶかぶかで、それでもお参りに行って写真撮るんだって…」
　身体に合う衣装を探すのも大変だった...

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たわよ、私は！」
　結局、遺伝なのだな…と美音は思う他無かった。　佐島家の男は三人ともおよそロマンとはほど遠いプロポーズしかできない。　あれをプロポーズと呼ぶならば、であるが、怜やその父親に比べれば、まだ美音の心情を配慮しただけ要の場合は上等なのかも知れない。　うっかりそんな風に納得し...

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ていて貰わなければ困る。血が止まることを願い、両手で傷口を押さえた。
男の方を伺う。頭を振りながら、顔を上げるところだった。この暑いのに頭巾を被り、目元を隠している。隠してはいるが、目は隠していない。その目を見て確信する。
この男はニセモノだ。
我らの一族では無い。 <a href="...

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つもりです」「そうか。少し、そこで静養してくるといい。マカリスター家の令嬢も伴っているようだしな」　薬が盛られた後も、王族としての仕事に、バード公爵としての仕事、はては今回の事件のことと忙しくすごしてきた。ここで少し息を抜くことも悪くない。　フィオンの休養のためにも必要だと、王妃が提案した別荘での避...

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トはでてこないかもしれない」と。　だからといって無理なスパルタ練習や怪我しないようなべたべたに甘い指導もどこか違う。結局は自分の目を信じながら一人一人に合った指導をしていくしかないのだ。
　今までのチームにも幾つかの原石はいた。その中に掘り出したばかりのはずなのに、すでにカットされているような奇妙で...

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