栗原清君。芸名：忌野清志郎君。

　もう、君が向こうの世界に行ってしまって１年が過ぎ、初めてのお盆だね。

　突然消えてしまった。君。

　僕が１９の時に偶然出会った、吉祥寺での合同ライブ。

　中学の同級生の井口君がいたから、君と出会えた。

　その井口君も何しているだろうか。

　月日の流れるのは、この歳になって痛切に早いと感じる。

　国分寺３中出身の君。僕は国分寺１中で、出会いは本当に偶然だった。

　まだ、君が売れる前。「僕の好きな先生」で、深夜ラジオ、セイヤングだか、パックイン・ミュージックなどで君の曲が流れていたね。

　そうしてビックになっていった君。まだまだ死んだなんて信じられない。

　コンサートの打ち上げで、吉祥寺の喫茶店で、僕の中学の先輩、女優の山本陽子さんの話題で盛り上がったね。

　縁とは不思議なもので、顔の広い、当時アマチュアミュージシャンだった井口君がいなければ出会うこともなかった。ガロのメンバーさんも、井口君の顔の広さから。

　中学の同級生が、都立日野高校に。友達の友達は、友達になれた。
　僕にとって、４０年近い昔は、昨日のこと。

　いくら寝ても、太陽が何度沈もうが、日々は連続している。

　なのに君の日々は終わってしまった。

　人はいつか旅立つ。僕が生ある限り、君のこと書き続けるよ。

　ほんの一度の出会い。それで十分じゃないかな。

　君と、君の曲は愛され続けるだろう。

　一期一会。でも、いつか僕も、君と会える日が来るさ。

　アディオス、栗原君。