Nicotto Town



動物園物語/ヴァージニア・ウルフなんてこわくない

読むと評価が分かれる作品だと思います

作:エドワード・オールビー

『動物園物語』
一見平和的なタイトルのようなんだけど、とんだ不条理劇。
NY市セントラルパークでピーターと言う男がベンチで本を読もうとしているところに、ジェリーと言う男が登場して突然「動物園へ行ってきたんだ」と話しかける。
コイツヤバい!と思ったピーターは逃げ腰になりながらもジェリーの話し相手になる。
半ば無理やりピーターが出版社の重役でほどほど恵まれた家庭を持っていることをしゃべらされる。対するジェリーは完全負け組、スラム街のアパートに住み天涯孤独、隣人は黒人のオカマ、年中部屋で泣いてる女、管理人は好色な中年女、管理人の黒犬はいつも噛みつくことなどをペラペラペラと喋る。
ジェリーは人とのコミュニケーションに飢えてるっぽいけど、やることは支離滅裂。その後再び「動物園の話を聞け!!」ピーターを殴る。そして「弱虫め!!」とピーターを散々侮辱してナイフを取り出し、、足元に投げ出す。ピーターにナイフを拾わせ、ピーターに突進、ベンチを奪ってジェリーは死ぬ。
あーー怖い。色々な台詞からジェリーの孤独は伝わってくるけど、怖すぎる。

『ヴァージニア・ウルフなんてこわくない』
冴えない歴史学の教授(ジョージ)と大学長娘の妻(マーサ)の家に新任の教授夫婦が招かれてひたすら酒盛り、ベロベロ、罵り合い。
招待したのはマーサなのだが、土曜日深夜、つまり日曜日の午前2時という非常識さ。
夫婦の罵詈雑言、つかみ合い。さすがに切れて怒る新任教授、明かされるお互いの夫婦の秘密。。と。とにかくページのほとんどが罵り合いで読んでいて頭の中で何連もの爆竹がはじけるようでした。劇としては『ヴァージニア・~』のほうが有名であとがきにも「名優たちが演技を競う現代劇」とあったけどナルホドと思う。罵詈雑言を劇でやるってすごいパワーが必要。
ジョージ&マーサの秘密は想像で自分たちの子供を作っていたこと。実はこの夫婦、ものすごーく愛し合っているらしい(罵詈雑言なのに)、そして「ゲーム」と言っては「息子は金髪で」「生まれた時は健康で」「病弱な子で」。。。。等々。想像で子供を作って二人で会話をしていたらしい。ところが客に「息子」のことをマーサが口を滑らせたばかりに、ジョージは「息子」を「殺して」しまう。
ラスト子供を望んだのに持てなかった夫婦の悲しすぎる幻想がすごい。

アバター
2010/09/05 23:13
後味悪そうやねー。
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2010/09/03 22:47
難しい内容の本だね~
読んだ後に頭がワヤワヤになりそうです(笑)
アバター
2010/09/03 22:13
やっぱり、『バージニア。。』は映画になってましたね^^;
夫婦喧嘩の顛末の激しさでしたよね^^;
ワイルドだw
アバター
2010/09/03 21:45
なるほど、どちらも説明を読んだ限りでは
まさに演じているのを見て、より一層
楽しめる=世界に浸れるって感じの
作品なんですね。それだけに、文脈だけでも
どっちも結構読むのに気力を使いそうだなと思いましたw
アバター
2010/09/03 21:44
なんだか脳味噌が沸騰しそうな内容だわwww
物凄く読んでみたくなったよ。
アバター
2010/09/03 12:12
最近本をよんでませんね

読書の秋ですよね
でもあまり暑いのでのんびり本でもって気になりません
すみません だだの良いわけです。…
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2010/09/03 00:41
罵詈雑言お互い信頼しあってないと
劇でもやると危険ですね・・・
なかなかシビアな2冊ですね^^;
アバター
2010/09/02 23:38
あはは。あんまり読みたくないぞこれ ^^;
まぁ若い頃には一度は読んだほうがいいかも ^^



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