Nicotto Town


ちゅんたの絶望日記


祖母の親友

祖母の葬儀は、明日が通夜、明後日が告別式のため、今、祖母は家にいます。

今日は祖母の親友である近所のお婆さんが、車いすで入院先の病院からやってきました。お婆さんのご家族が「このまま(祖母の死を)知らせずにいたら、悔いが残るだろう」と、二人を会わせる事にしたのでした。

祖母とお婆さんはほぼ同じ頃、嫁に来て60年来の仲でした。だから、二人ともとても仲良く、いつも家を行き来していては話に花を咲かせていました。

祖母が昨年の初めに入院したときは、お婆さんが病院に訪ねてきてくれました。昨年の暮れ、お婆さんが脳梗塞で入院したことを知った祖母は、お婆さんの見舞いにすぐに連れて行くよう、父にいいました。病院に現れた祖母を見て、お婆さんは笑顔を浮かべながらぼろぼろと涙をこぼしていたそうです。

その後、祖母が昨年末に入院して、今度は逆にお婆さんが見舞いに来てくれたとき、祖母は「おめえも早く良くなれよ」と声をかけていたのを覚えています。

今日、お婆さんは祖母の亡骸を前にぼろぼろと涙をこぼしていました。親友である二人の最後の対面でした。





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