虚構とデマと
- カテゴリ:パソコン/インターネット
- 2012/05/20 22:07:31
『橋本市長が市内の小中学生についったーを義務化』
そんな見出しの話題がTwitterを駆け抜けました。そして、一部の人達が「けしからん!」と、この話をTwitter上で拡散させていきました。
この件、僕はリアルタイムでは知らなかったのですが、この見出しを見た瞬間に「いつものヤツか」と笑ってしまいました。
この記事、知っている方も多いかと思いますが、「虚構新聞」というジョークサイトのものでした。過去にも色々面白い記事を出していて、僕はシュールで好きなサイトです。
が、しかし、虚構新聞の記事に騙されてしまう人も結構います。大概の人は「ちきしょう、騙された!(笑)」くらいなんですが、この橋本市長の記事については騙された人たちの中に「橋本市長だったらやりかねない、こんな記事を出してふざけている!」と逆ギレした人が多数いたようでした。
残念ながら、この人達に虚構新聞を批判する資格はないと思います。例えば、これが虚構新聞以外から出た話だったら彼らはどう反応したでしょうか?。何も変わらなかったのではないかと思います。そして、インターネットで今必要な「ニュースソースを確認する」という事を行わずに情報を本当のもののように広めた罪は重いです。
原発事故の直後、「エアコンのフィルターにコメのとぎ汁を霧吹きすると、放射能が防げる」という、全く根拠のないデマが同じようにTwitter上を駆け巡りました。また「今日は舌に金属の味がする。放射能が来ている。」とまじめに言っている人もいました。「放射能ソムリエ」か何かなのでしょうか・・・。
インターネットによって簡単に情報にアクセスできるようになりました。しかし、すべてが真実ではありません。むしろ、最近はデマのほうが多いのではないかと思ってしまうこともあります。
情報に踊らされないよう、自分で考える必要が有るように思います。
そう、「虚構」ってついている時点で疑ってかかるべきですよね。記事の内容も読み進めていけばふざけて書いている部分も読み取れるであろうに・・・。
>> SAYKA.さん
そうですね、「実行する可能性が高い人」という認識は高いのかもしれません。しかし、それにしたって・・・という感じがしなくもないですが。
やりかねないって思われるってのは ある意味「言ったらほんとに実行しちゃう」って認識されてるって事。
政治家とかで「あの人は言うけど、他の政治家と一緒でやらないよね」とはなってないんだから これは凄い事だと思う。
まぁ、自分で判断してない人は、windowsまんせーだったのにiPodが流行ったらころっと林檎に転んだりしてるから、そういうものなんだろうなって思う。
だから「馬鹿発見器」とかいわれてしまうような気も。
Wikipediaなんかもそうなのですが、実は基本ルールに「根拠となる文献、資料を明示すること」があったりします。
ですから、「目の前のものを鵜呑みにする」のではなく、「その示された文献の信頼性、文脈との齟齬がないか」を確認して初めて情報として正確さが担保されます。
「多くの人の目と手が入っている」から「信用できない」とするひとも「信用できる」とするひとも実は大事なロジックが抜けていて、その先に「自分で調べ、考える」というプロセスが足りないのですよね。
というより、情報ソースが「虚構」新聞というタイトルで、「虚構」じゃなかったら名前負けなんですがw
「誰が」言ったかも重要なのですがね。
金属の味がするのは、体内に傷があったり、口の中切っちゃったのでしょうねぇ。血液にはヘム鉄が含まれますからそりゃ金属の味ですわねw
放射線が味がわかるようなら、キュリー夫妻ももっと長生きできたでしょうに。
基本的に「自分で」発信していないのなら、それは二次、三次情報であって、その時点である程度の伝言ゲームなのですよね。だから、「拡散」するならそれは「一次情報への誘導」と概略じゃなければ、いけないわけで「それが出来ていない人」には「情報ハブとしての価値すらない」と思うのですが。