Nicotto Town



ボストン美術館展の感想をば


GW前のエントリに「行きたい」と書いておきながら、
結局最終日近くの訪問となってしまいました。
せっかく行ったので忘れないうちに感想を書いておこうかと思います。

ボストン美術館は「東洋美術の殿堂」との異名を持っており、
特に今回の美術展は「史上最大規模」をうたうだけあって、国宝級勢揃いの
本当にスケールの大きい展示会でした。

屏風や絵巻物などの、サイズの大きいものをじっくり見せてくれます。
例えば、尾形光琳「松島図屏風」。私が想像していたよりサイズが大きく、
また島影や波の勢いある描写と相俟って、思った以上の迫力に驚きです。

特に面白かったのは、絵巻物全巻公開でしたね。
「吉備大臣入唐絵巻」のユーモア、「平治物語絵巻」における戦の残酷描写に驚きます。
両絵巻物は「冊子」では味わえない「巻子」本の流れるようなストーリー性を感じることができます。
(目の追い方が違うので、新鮮な体験でした。)

また、曾我蕭白の作品を沢山見れたのも面白かったですね。
爆発するような筆づかいの勢いがありながら、目元が困った感じでユーモラスな「雲龍図」、
「虎渓三笑図屏風」の賢者らしからぬ愉快げな笑い顔。
大胆な筆致とメリハリの効いた濃淡表現が、どこか今日の劇画に通ずる親しみ安さも感じさせます。

仏教美術も良かったですね。快慶作の弥勒菩薩像の整った美しさや、
奈良期の「法華堂根本曼荼羅図」に見られる信仰と美など、考えさせられました。

そんな訳で、名品揃いでじっくり見たほうが楽しめるかもしれません。
(まとめて見ると、途中で頭がこんがらかるかもしれませんw)
私は閉館一時間半前に入館したのですが、係員が早く次の部屋にいけ、次の部屋にいけと
急き立てるのが、ちょっと嫌でしたね。

名古屋・大阪・九州と今後巡回するそうですので、
お時間とご興味ある方は是非。
私は大変満足でした!

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2012/06/13 22:25
>>SAKURA さん
コメントありがとうございました!
全国巡回されてるので、お近くでしたら是非どうぞ^^
この他にも、柄の綺麗な着物や日本刀も展示されてたので、
いろいろな楽しみ方ができると思います。
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2012/06/13 17:24

私の住んでるところでも見れそう~♬

ブログ読んでたら気になってきました~!
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2012/06/13 00:22
>>虹 さん
お読みいただき、感謝です!
長々とした文章で失礼しました^^;

そうですね、美術展全体の感想として「ボリューミーで満腹」というのが
当てはまると思います。
一作一作のレベルが高いので、じっくりゆったり鑑賞がおすすめです。

うまく魅力が伝わったかは自信ありませんが、
「ますます行ってみたくなりました!」とはうれしい限りです。
その際には、虹 さんの感想も教えて下さいね^^/
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2012/06/13 00:16
>>紘 さん
コメントありがとうございます!
ええっと、そんなに絵には詳しくないんです^^ゞ
美術展に行くこと自体は好きなので、なんとか「おもしろかった!」と感じたことを、
文章に表現してみたら、こんなに長くなってしまいました。
でも、お褒めをいただき感謝です!

曾我蕭白は全く知らなかったのですが、
とても親しみやすく、肩の力の抜けた面白さがあってよかったです。
ぜひ近くで見る機会があったら観てみてください。楽しいですよ^^
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2012/06/12 22:12
むむー!
テケさんのブログだけでも満腹になるけど、
ますます行ってみたくなりました!
おもしろそー!
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2012/06/11 23:25
絵にお詳しいんですんね!!
視点がすばらしいです(゚ー゚)(。_。)ウンウン

日本美術はあまり詳しくないのですが、曽我蕭白の雲龍図 などなど
見てみたいです!!



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