Nicotto Town


歌あり猫あり心あり


5月11日、子猫保護に至るまで(後編)


3匹の子猫は寝床とトイレと餌を置いた簡易サークルの中で過しています。
一応子猫に保護ネームがついています。

黒い子猫は『くま』、白黒(2匹のうちの1匹)の、鼻に墨を付けたような子が『ちょび』、
もう1匹の目ヤニがひどい子が『めめち』です。



(^^)昨日の続きです。

犬も猫もかなり出血したということで、お母さん猫の安否は絶望的でした。

事情を訊くと、裏の犬は昼夜問わず塀を渡る猫に反応し吠えるので、
近所迷惑を考え、夜は屋内に入れ、朝になると外に出すのだそうです。
そして、いつもどおり外に出した時、お母さん猫と遭遇し跳びかかったということでした。
飼い主さんもまさか玄関を開けるなり猫がいるとは思っていませんから、
不測の事態です。

犬の飼い主さんから「子猫が居た」という言葉が飛び出し、
慌ててそこいらじゅうを探しました。
すると、玄関の物置と壁のやっと手が入りそうな隙間に1匹が嵌り込んでいました。
全く暴れることもなかったので、無事引きずり出しました。
次に、なんと1.2mほどのコンクリート塀にぶら下がっているもう1匹を発見し、
こちらも無傷で無事に保護しました。
しかし、3匹目(めめちだったと思います)はこの時点では見つかりませんでした。

「仕方ないね。あの子は目が塞がってたから、ダメかもね。
2匹でも子猫を保護できたことを幸運としよう」
お隣さんと私はお母さん猫の容態と消息を案じながらも、
この状況を受け容れ別れました。

3匹目が見つかったのは、そのあとすぐでした。
「いちいさん、お願いします!子猫がもう1匹いました!」
昼前、裏のご主人が血相を変え叫びながら震える両手で包むようにして、
小さな子猫をうちに連れてきました。
ご主人の猫嫌いは有名で、よくぞ子猫を捕まえ持って来て下さったと感心し、
ご主人の勇気にも感謝しました。
(おそらく初めての体験なのではないかと。)

3匹の子猫は急遽私が面倒をみることにし、
お隣さんにはお母さん猫が帰って来て餌を求めたら、
生餌に抗生物質を紛れ込ませて与えるようにお願いしました。
ご飯を食べに来たお母さん猫が安心して留まれるよう、
彼女や子猫の匂いの付いた敷物を敷いて目隠しした場所を作り、
様子を見てもらうことにしました。

保護した子猫たちの我が家での様子はというと、
生まれた時からお母さん猫に気付かれないように、
こっそり声を掛けて人の顔を見せていたことが幸いしてか全く人を警戒することもなく、
文太くん(我が家のノラ出身の猫)と伸び伸び走り回っていました。

しかし、雨天の寒空の中でコンクリートの上で生活したことが災いして、
子猫たちは心配した通り猫風邪に罹ってしまっていました。
猫は鼻呼吸なので、鼻が詰まると呼吸が出来ず命取りになります。
3匹ともクシャミと鼻水、目ヤニが付いていました。
1匹は特に酷い状態で、片目が真っ赤にただれ塞がり、鼻もかさぶたで塞がり、
頻繁に出る咳のようなクシャミで呼吸がとても苦しそうでした。

手元に以前猫風邪用に処方してもらっていた目薬があったので、
点眼を数時間毎に繰り返しました。
ぬるま湯で拭いてやっては点眼し、何度も何度も繰り返し、
1日経ってみると一番症状の軽かった子の風邪の症状がかなり緩和されていました。
そしてもう1匹も非常に元気になりました。
それと同時にこの2匹は食べ物の匂いに敏感になり、食欲もそそられたのか、
ミルクではなく子猫用のキャットフードにすすり付く様になりました。

保護して、お母さんのおっぱいしか知らない子猫たちの離乳と排泄が心配でしたが、
猫砂で砂を掻く真似を繰り返し教えると、3匹とも間もなくオシッコをしました。
一番症状の軽い食欲もある子が、ウンチ1番ノリかと思いきや、
2番目の子がウンチ完了。
一先ず経過は上々、獣医さんが休みの休日を無事に乗り越えました。
翌日、獣医さんにて、全員排便チェックと必要な手当てや処方をしてもらいました。

そして、嬉しいことに、消息も分からず生存を諦めていたお母さん猫が、
その夜お隣さん宅に、足を引き摺りながらご飯を食べに戻って来たのでした。
右前足が相当脹れて骨折しているかのように不自然な状態ではありましたが、
胴体など致命傷になりそうな部分の外傷はなく、
負傷は片前足だけだったのは幸いでした。

このお母さん猫は警戒心が強く、全く人に懐いておらず、
捕まえて病院へ連れて行くことは困難なため、
薬の服用と自然治癒に頼るしかありません。
しっかり抗生物質を摂り、作った寝箱で休んでいたということで、
どれほどほっとしたかわかりません。

日付が変わってから次々と事件勃発の11日をすごし、
私一人ではなかなか手に負えなかったであろう3匹の子猫の世話も、
Satiさんがマメに手伝ってくれたおかげで、なんとか難関はクリアできそうです。

一番症状のひどい子(めめち)は、保護した時は一番身体が大きかったのですが、
ちゃんとご飯を食べてくれないせいで他の2匹に追い越されてしまいました。
この状態を続けるわけには行かないので、
体力のあるうちに少し強引に流動食を流し込みました。

すると昨日朝、試しにミルクをスプーンで与えると、
沢山ではありませんが自分からすするようになりました。
夜には少し量が増え、1回の授乳量にちかいくらいを飲みました。
そして今朝は、レトルトフードのスープがついた私の指を嫌がらずに舐めてくれました。
(それまでは絶拒否でした。笑)
風邪の症状さえよくなり、鼻が通れば、多分食べれるようになると思います。
もう少しの辛抱かと思います。

余談ですが、11日、子猫の生育環境を整え、諸々一段落着いた夕方、
私はこれまで経験したことにない胃腸炎のような腹痛に襲われ、
30分ほどトイレから出られませんでした。
結構胃腸は丈夫で、どんな腹痛もそれなりなのですが、
この時は血の気が引いて冷や汗とあぶら汗が噴出し、トイレから出るに出られず…。
全く普段と違う腹痛で汗びっしょりで、
取り敢えずその後は1時間ほど横になっていたいちいさんでした。


その後はけろっと回復。
元気に子猫のお世話をしています。
う~ん、いったい何の腹痛だったのだろうか…なぞです。
最初に命を落とした子の痛みの念?
この子猫は何日も排便がなかったのか、すごく真っ黒な硬いウンチがでたので、
「こんなにお腹がいたかったんだよ~」って?
などと、分けのわからないことも頭を過りましたが…^^;

何ともひどく慌しい一日だったのでした。

現在は3匹いたって元気にすごしてます。
外ブログにて、子猫たちの写真や動画をご覧頂けます。
オリジナルソングも作っていますので、どうぞ気軽に覘いて下さいね。

新作も公開ほやほやですよ。
以下のURLがMyブログです。
http://blog.goo.ne.jp/minazuki3721


新作■文字のない1ページ

ほんの些細な恋の決心も、大きな勇気が必要な青春の頃。
甘酸っぱい小さな恋の思いを積み重ねて大人になる。
避けて通れない社会人という扉を開けた時、
いつまでも夢見る少女じゃいられないことに気付いた。
軽快なリズムの中に、実はちょっぴり切ないシビアな感情が紛れた曲です。

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2013/05/23 04:41
★心音☾*sionさんへ
長いブログを読んで頂きありがとうございます。
目ヤニが酷かった子は、先に旅立った子に似てて、痩せていくうち姿が被り、
何とかしなければとかなり心配でした。
しかし、無事ご飯とトイレの心配をクリアし、
あとは良い里親さんが見つかることを願うばかりです。

音楽を作られてた詩音♪さんですね。了解で~す。^^
どぞこれからもよろしくお願いします。
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2013/05/22 16:28
こんにちは~
前編を読ませて頂いてて・・どうなるかと心配でしたが、
3匹はもう大丈夫な様でよかった~と安心しました。^^
最初に旅に出た子の分も 元気に育って欲しいと思います~。

(ネコが苦手なご主人さまも、命大事!と一生懸命だったんだろうなぁ~^^)

ところで。。
初めてのコメントで失礼しましたが^^;
私は 少し前にお邪魔してました「詩音♪」です。^^;
(勢いみたいなもので、あのアバターにしてるのですが^^; 
これからは こちらから伺わせてもらいます。。 宜しくね~♫)
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2013/05/20 04:41
★おろなみんさんへ
お忙しいところ、長い文章を読んで頂き、コメントをありがとうございます。
母猫のことは本当に絶望視していましたが、足を引き摺りながらも元気にご飯を食べに来ます。
子猫は、食べる餌によって身体の大きさに差が出てきて、
ドライフードを沢山食べるくま君は、ミルクオンリーのめめちの1.5倍(2倍?)くらいになりました。
めめちの目が大分治り両目が開いて、可愛くなりましたよ。
外ブログに随時写真を更新していくので、時間のある時にでも覘いてみてくださいね。

文太、本当に頼もしいです。^^
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2013/05/19 21:10
忙しくて巡回も滞っていたのでやっと事の顛末を理解出来ました。
3匹は元気みたいですね、良かった~
母猫も何とか無事だったようで良かった良かった。

文太が頼もしくて凄く大人に見える(笑)
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2013/05/19 15:30
★こうちゃんへ
細かなコメントをありがとうございます。^^
人に慣れてない猫は、子供を守る母性本能から、人目につかないところで子供を産んで育てます。
逆に人に懐いてるお母さんは、人目がないと不安がります。
人と動物の間にも信頼関係は必須ですね。
野良猫のオスも、実はとても子煩悩で、メスよりよく子猫の面倒を見るのもいるんですよ。
ボス意識が強いので、自分の子分だと思うとしっかり面倒を見ますよ。

私目のお心遣いと励ましの言葉、ありがとうございます。^^

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2013/05/18 14:58
親猫の気持ち:
人目に付かないところで子育てしたい!

なんでしょうか。
信頼関係のないところではムリ、と考えるのは
ネコであってもイヌであってもヒトであっても同じかな。

オス親の気持ち(放浪中):
いちいさんありがとう~。責任感なくてゴメンね。

ワタシの気持ち:
お疲れさま~。お優しい心と行動力に感銘~。
ワタシにはマネ出来ないかも。いちいさんは人類の宝です!
でも感染症とかにも気をつけてね~。
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2013/05/18 06:14
★もりさんへ
>お母さん猫は無事だったんですね・・・よかった!!
前回のことがあるので、絶望視していましたが、片足引き摺って帰ってきた時は、
お隣さんと感動し安堵しました。

>ブログも拝見しました。
ありがとうございます。
子猫、写真撮影がなかなか難しいので、元気に走り回るキュートこの上ない姿、
是非動画でお楽しみ下さい。^^

>鋭い視線のくまちゃんに胸を射られてしまいました。・・・これは恋!?
くまに惚れちゃった?!^^
くま、一番ヤンチャで元気いっぱい。さっきまで走り回ってたと思ったら、突然寝てます。(笑)
よく食べて、よく遊んで、よく寝る、健康優良児。^^
アバター
2013/05/18 05:59
★モマンさんへ
>命は平等なのに長短がありますね。
人間にも言えるのですが、何を基準にこの長短が決められているのかは分かりませんが、
とても理不尽なこと多いです。
しかし、モマンさんの仰るとおり、
『残った者に生きる責任がある』という言葉に、全ての意味合いが繋がりました。
目からウロコです。ありがとうございます。
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2013/05/18 00:20
★セカンドさんへ
ブログも見て下さってありがとうございます。
子猫、見ていて飽きません。^^
今のうちに動画も録って、またアップしますので、楽しんで貰えたら嬉しいです。

>命の尊さを考えさせられました
どんなに尽くしても消えてしまう命もあれば、とても力強いものもあります。
元気に育って欲しいですね
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2013/05/17 22:40
★スイーツマンさんへ
>白い猫が子を産みアイヌ犬が子供を全滅させたことを思い出しました
そんなことがあったんですか。
それはショックですね。
しかし、その犬も今回も、犬はきっとそれが自分の使命だと思っているんだと思うし、
犬には責任ないと思います。
何にせよ最終的には子猫を保護するタイミングを待っていたので、結果オーライかなあ。
アバター
2013/05/17 05:12
お母さん猫は無事だったんですね・・・
よかった!!

ブログも拝見しました。
子猫たち、ふわふわの毛並みになっていますね。
鋭い視線のくまちゃんに胸を射られてしまいました。
・・・・・・これは恋!?
アバター
2013/05/16 22:31
命は平等なのに

長短がありますね。

不公平にも思えますが

残った者に生きる責任が

あるんだと思います。
アバター
2013/05/16 09:54
ブログで猫ちゃん達を拝見しました
かわいいですね

命の尊さを考えさせられました
元気に育って欲しいですね
アバター
2013/05/16 08:21
むかし縁の下で白い猫が子を産み
当時かっていたアイヌ犬(柴犬系の猟犬)が襲い掛かって
子供を全滅させたことを思い出しました
歯止めが効かないようで



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