Hatsune Miku Orchestra
- カテゴリ:音楽
- 2009/08/27 23:05:16
初音ミクというと「ミック、ミク、ミクにしてやんよ♪(・∀・)」の曲や、ネギを振る動画なんかが、よく知られているじゃないでしょうか。
ヤマハの「VOCALOID」という DTM (Desk Top Music) ソフトウェアに、声優さんの声と「初音ミク」というキャラクターをつけて、クリプトン・フューチャー・メディアによって企画された商品です。
VOCALOID 自体は前からあったのですが、ヤマハは歌手の方から声を録ろうとしましたが、歌手自身の商売道具である「声」を商品にされることに抵抗があったということと、VOCALOID というソフト自体が非常に操作性がよくない、などの理由で鳴かず飛ばずでした。
そこに、クリプトン・フューチャー・メディアが「声優」さんの声を使い、「初音ミク」という架空のキャラクターをつけて、大ヒットをさせます。でもソフトの操作性は VOCALOID そのものなので、別に変わっていません。製品企画の勝利ですね。
その後、「初音ミク」に続き「鏡音リン・レン」、「巡音ルカ」と製品がラインナップされていきました。
今回発売された CD「Hatsune Miku Orchesra」(以下 HMO) は、Yellow Magic Orchestra (以下 YMO) のカバーアルバムです。しかし、YMO の曲というのは多くが英語詩なのですが、初音ミクは「日本語を歌わせる」事を目的としたものでした。それを、巧みな技で YMO の曲を歌わせているんですね。正直、僕は聴いたとき驚愕しました。YouTube から代表的な2曲の URL をご紹介します。
・Solid State Survivor
http://www.youtube.com/watch?v=k_whBvbjVug
・You've got to yourself - 以心電信 -
http://www.youtube.com/watch?v=rx_-7TcSw5g
ちなみに、本家本元、YMO の以心電信はこちら。(アレンジが変わってます)
http://www.youtube.com/watch?v=sJgtyMbfYAY
で、肝心の HMO の中身ですが、これがまたものすごく良くできているんですよ。単に YMO の曲をカバーして集めたのではなく、「1983 YMO ジャパンツアー」を収録したライブアルバム「AFTER SURVICE」をフィーチャーした非常に面白い出来になっています。YMO ファンならば「ニヤリ」としてしまうアレンジがいっぱい入っています。
まさか、このようなアルバムが発売されるとは思いませんでしたが、初音ミク大好きな人に限らず、YMO ファンも気になる出来になっています。僕はなかなか楽しませていただきましたよ。
(・∀・)
すみません、無知なものでお話について行けないところが・・・(-∀-;)
HMO の CD を聴く機会がありましたら、感想をいただけると幸いです (・∀・)
少なくとも「しゃべる」様には出来てないですし、「しゃべる」というソフトウェアならもっと高度ですごいのが実用化されています。それこそ、Vocaloidの「話し声」なんかとは雲泥の差できちんとしたアナウンスを出来ます。
文章は多くの場合テンプレートによって対応できるのに対し、歌うことは表現の幅が広く、「ぽんこつ」なデータが多いのは「楽譜以上のデータ」を細かく反映させていないからですね。
高度に反映させると不気味の壁にぶちあたって拒否反応が出てるのもお寒い話で。
歌としての精度向上には、歌声からディティールをもってきちゃえばいいもんねなんてアプローチもありますけれど。
Vocaloidはフォルマント合成の系譜じゃなくて、連結合成の系譜じゃなかったでしたっけ?
YAMAHAは昔からやってますよねぇ。CSMとか。携帯電話のチップにも確かフォルマントによる音声合成モードが入ってたはず。CSMはゲームアーツ以外が使ってるのは見たことがないなぁ。多くの場合、量子化によるPCM再生で音声を確保する実装が多かったですねぇ。
面白い音にはなるけど、あのフォルマント合成系の製品はちょっと癖がありすぎて、パワーやメモリがあるのなら、PCM使ったほうが実装するほうも楽なんですよね。
そうですね。元々、YMO はヴォコーダーでワザと機械的な音声にしてましたからね。
ただ、AFTER SERVICE に限って言うと、ライブということでもうちょっと人間っぽさが
あります。幸宏さんの独特の歌い回しとかも良く表現されているかと思います。
最近は、ブームも落ち着いて結構、Enya とかチャレンジされている方もいるようですね。
巡音ルカは英語歌詞も歌わせられるようになっているので、最近ではミュージシャンの
人が仮声に使っている方もいるとか、いないとか。
ちなみにウチの会社の社歌は、社長と音大出の社員が作曲し、初音ミクが歌って
おります(笑)
>>ソラねこさん
それくらい VOCALOID の設定は難しいんですよ。DTM を昔からやってる友人も買って
いましたが、実際、打ち込みの方法を教えてもらいましたが、しゃべらせるだけなら
簡単ですが、本当に歌声にするには相当な労力が必要です。そう考えると、職人と
呼ばれている人たちは凄い技術と時間を持ってますね・・・(・∀・;)
「おねぎ」がきたら、今度はルカをフィーチャーして「たこ足スカート」とかどうです
かね?(-∀- )
>> SAYKA.さん
SAYKA.さんは何でもお持ちですね・・・(・∀・;)
あー、某所からの情報によりますと「Mac 版は全く考えていない」そうです。残念!
ヤマハはmac版を作るべきだと思う
ボーカロイド達のカバー曲は何曲か聴いたことありますが、作る人によって出来に雲泥の差が
でちゃいますよね。
(私は逆に「何この出来www」みたいなぬるいのも好きですが)
そういえば、ガチャアイテムで「おねぎ」が出た時「ニヤリ」とした人と「何でおねぎ??」みたいに
リアクションが二分されてたような…ww
商品としては成功ですけど、人間の評価っていい加減なんだなって実感する売れ方。
楽器じゃなくてキャラクター商品として「だけ」売れてるんだよなぁ。
特性含め、いろいろプロダクトとしては練られているなぁと思います。
まぁ、無機的なものとは相性はよいでしょうねぇ。