ミステリーナイトレポート その1
- カテゴリ:日記
- 2015/08/16 16:32:41
そんなこんなで行ってまいりましたミステリーナイト。
簡単に結果だけはお知らせいたしましたが、そこに至るまでのわたくしの七転八倒ぶりをご紹介したいと思います。
もしよろしければご笑覧ください。複数の記事にわたるうえ、無駄に長いです。
まず最初に注意書きなど。
謎解きイベントでありますから、公式サイトに掲載されている以上のストーリーの詳細を書くことはありません。当然ながら、事件のトリックや真犯人について触れることは一切ありません。
できるだけそのようなことがないよう努めますが、参加していない人にはサッパリサッパリなことも出てくるでしょう。
あらかじめ、ご了承ください。
2015年 8月13日
お昼過ぎ・鈍行車内
東京へ向かう列車にて友人と合流。「わしらこれから豪華寝台列車に乗るんだよ……!」と気分を盛り上げます。
比較的すいている車内でボックス席を確保できましたので、資料を広げて事前情報のおさらい。リピータークイズの答えを披露しあいますが、お互いに自信がないので非常に不安なスタートになりました。
リピータークイズはイベント前に公式サイトに掲示されているもので、事件に関連する簡単なパズルを解くのです。これの正答を受付で提示すると、推理をするうえで重要なヒントがもらえます。今年の問題は簡単で、簡単だっただけに不安に陥りました……私たちは自分を信じておりません。
頭を抱えるへっぽこ探偵たちを乗せて、鈍行は進むよお江戸まで。
14時過ぎ・池袋駅
メトロポリタンホテルのあるJR池袋駅に到着。
ここで私たちがすることは、夜食と水分の確保です。
以前にも書きましたが、このイベントは時間との戦いです。始まってしまったら、買い出しをする時間は皆無といって差し支えありません。そんな時間があるなら推理を煮詰めるのです。
いつも立ち寄る東武のデパ地下で、おにぎりとミネラルウォーター、簡単につまめる甘いものを購入。あちこち見て回りたい気持ちをぐっとこらえて、最低限の買い物だけでホテルに向かいます。ここで体力を浪費するのは得策ではありません。ホテルのすぐ近くにめっちゃいい匂いを漂わせるクレープ屋さんを発見するも、「帰りに寄ろうな……」と指をくわえながらスルー。
15時・ホテルメトロポリタン
まずはホテルにチェックイン。フロントではなく、イベント専用の会場で手続きをします。会場には椅子が並べられ、熟練のスタッフがてきぱきと来場者を誘導し、順番にチェックインを済ませます。
まず最初に、資料が入った封筒を受け取ります。特に『探偵手帳』は登場人物のプロフィールや捜査のポイントが書かれているほか、参加証明のパスポートのような役割を果たすので、非常に重要です。
記念品のピンバッジもここでもらえます。私は三年目なのでこれが三つめのピンバッジです。青い列車の素敵な意匠でテンション急上昇。さっそくバッグにつけました。
もらった資料に目を通して待っていると、ほどなく私たちの順番が回ってきました。ルームキーをもらい、サービスの飲み物から烏龍茶と緑茶をもらって、意気揚々と部屋に向かいます。
15時30分・家宅捜索
部屋に入ったら、まずはこれです。家宅捜索。
スタッフによって隠された『ウォーミングアップクイズ』を探し出さなくてはなりません。家具を動かしたり、椅子に乗って手を伸ばしたりする必要がなく、けれども一見した程度ではわからない場所にあります。基本へっぽこな我々ですが、この捜索だけは毎回苦労いたしません。今回も友人が開始30秒で見つけてしまい、しばし呆然としました。
去年、一昨年は解くのも割と簡単だったので、鼻歌交じりに解き始めたのですが。
( ゚Д゚) < サッパリワカラーン > (゚Д゚ )
二人で頭ひねって色々試すのですが、全くわからない。
そうこうしているうちにディナーの時間が迫ってきたので、ファイルにクイズの用紙を挟んで部屋を出ました。
17時・中華料理『桂林』
和・洋・中の3つのレストランのいずれかで『ミステリーナイトディナー』を食べることができます。基本的に予約が必要で、なおかつイベントとは別に料金を支払うことになりますが、美味しいしヒントはもらえるし、個人的にはお勧めのオプションです。私は最初に行った中華料理店があまりに良かったので、二年目、三年目も中華を選びました。
落ち着いた雰囲気の中華料理レストラン、『桂林』に到着。
給仕のお姉さんが顔を覚えていてくれたという嬉しいイベントをさしはさみつつ、美味しい料理を楽しみました。
ちなみにミステリーナイトに関わっているスタッフは、ウォーミングアップクイズなどに助言をくれることもあります。今回、悩んだ末にアドバイスをもらいました。おかげで解くことができましたが、ちょっと悔しくもあり。
ミステリーナイトディナーは、各店のシェフがイベントに合わせてメニューを考え、料理名だけでなく見た目も趣向を凝らすなど、非常に力を入れて作ってくださっています。
今年のコースは
三十周年ミステリー前菜盛り合わせ
トマトのゼリー、茹でイカの胡瓜ソースがけ、豚肉のゼリー寄せ、のようなもの。
暑さ疲れの胃に優しい前菜。味が濃いのにさっぱりしていて箸が進みます。
ふかひれ入り 枝豆パイ包みスープ 密室の謎
スープポットをパイが覆い隠して密室を演出、スープにも謎の白い食材が潜んでいるという凝りようです。
スープは枝豆のうまみとフカヒレの食感がいいあんばいにからみあって美味也。
帆立貝 英国風 紅茶炒め
紅茶葉で香りをつけた中華料理は初めてなので、驚きました。
今回は英国風豪華寝台列車が舞台ですから、それに絡めた演出ですね。
私はこれが一番おいしかったです。紅茶と帆立って不思議な組み合わせですがよく合う。
小海老のフリッター 事件の予感
鮮血を思わせるチリソースに、クモの巣のようなライスペーパー。
その上に乗った海老は被害者のイメージなのでしょうか。美味しくいただきましたが!
黒酢 酢豚 黒幕の推理?
「推理⇔酢入りじゃね!?」と盛り上がりながら食べました。
野菜はほんの少し、ジューシーな豚肉をしっかり味わえる品です。
「怪味」冷麺 クラッシックな秘密の味
クラッシック=古風な味ってことなのでしょうか?
冷麺というより冷やし中華に近い感じでした。
豪華列車のデザート
列車の形のチョコレートケーキと宝石を思わせるフルーツタルトが、線路の形のクッキーに乗ってます。
クッキーがほんのり塩味で、ケーキの合間に食べるといい感じ。
料理に夢中になっていると、突然奇妙な音が――ここである出来事が起こります。
レストランのスタッフによる、事件の謎を解くためのヒントの提示です。
ちょっとした演劇のような形でキーワードを教えてくれますので、大事にメモします。
このキーワードは、この時点では何のことやらさっぱりなのですが、これを念頭に置いて事件編の劇を見ると、重大な事実に気づくことができるのです。そのはずなのです。そして年々クオリティというかスタッフの方々の捨て身度が上がっているのをひしひしと感じます。すばらしいです。
来年も参りますよ『桂林』!
(ミステリーナイトレポート その2 に続く)