Nicotto Town


日記∧備忘録


SW2.0シナリオ「小動乱」Part1

はじめに
 これは『ソードワールド2.0』のための冒険シナリオであり、今執筆しながら展開を考えている思い付きの代物です。ルールは『ルールブックⅠ改訂版』(以下『Ⅰ改』)を前提としており、戦闘は「標準戦闘」を推奨しています。また、登場する魔物は『バルバロステイルズ』(以下『BT』)に掲載されています。
 このシナリオは、冒険者レベル1~2のPC4~5人で遊ぶように作られています。PCは初期作成で作成するか、サンプルキャラクターを利用してください。

シナリオの舞台
 シナリオはエイギア地方南部に位置するカシュカーン郊外の農村から始まります。開拓村に特別な名前はついていませんが、仮に名前を使う必要があればベーズ村としてください。しかし、私の趣味以外に特別な意味はないので、場所は好きに変えちゃってください。

シナリオの概要
 PCたちは農民たちの訴えを聞き、畑を荒らす魔物を退治します。しかし、村長のヴェーグはこのあたりの魔物の性格や習性には合わない子の行動を不審に思い、追跡調査を依頼します。PCたちが調査を進めると魔物側も人族側も大規模な戦闘(あるいは小さな戦争)の準備をしていることと、実はこの衝突自体が魔神によって仕組まれていたことが明らかになります。魔神を討伐し村と魔物の巣に平和を取り戻すことがこのシナリオの目的です。

シナリオの流れ
シナリオの導入
辺境の農村
魔物の巣の調査
魔神との戦闘
シナリオの結末

シナリオの導入
 冒険は先述の通りカシュカーン郊外から始まります。PCたちはダーレスブルグから派遣された開拓団の一員です。戦闘の心得があるとはいえまだまだ駆け出しのPCは比較的安全な村での警備を任されます。
 PCたちが村に着くや否や、農民のバウアー(人間/男/34歳)が「お前らが今日からウチを手伝ってくれるっつー新人か。早速だが手を貸してくれ。貰うもんはお前らも貰ってるんだろ?」と話しかけてきます。彼が今回の最初の依頼人です。

バウアーの依頼
 バウアーの依頼は、次のようなものです

「しかし、本土もマジの新人を送ってきたのか...お前らみたいなヒヨッコで大丈夫か?」
「お前らも知ってはいると思うが、うちはエイギアじゃ相当平和なとこだ。カシュカーンに近いから盗賊も暴れづらいし、そもそもデカい道が近くに通ってねぇからな。さらに街が近いから蛮族も野生動物も近づこうとしねぇ」
「しかし最近、朝起きてみると畑が滅茶苦茶にされてることが多いんだよ。毎晩蛮族が畑を踏み荒らしてるんだ。せっかく生えた芽が台無しだよ」
「村長のヴェーグさんに相談しようにも、彼も彼で忙しい。お前ら以外にも流入してくる人口は多いからな。いくら家があっても足りないぜ」
「そんなわけで、事態が酷くなる前に、夜忍び込む不届き物をシバいてやってくれ。よろしく頼むよ、用心棒さん」

 この依頼を受けるなら、その日の夜にバウアーをはじめとした数人の畑で見回りをすることになります。報酬は一人当たり100ガメルですが、演出としては、バウアーではなく村から給料として支払われることになります。なお、小さな村ですので、村の中での移動にほとんど時間はかからないものとして扱います(特別に急いでいる場合、GMは移動時間を設定してもいい)。

シナリオ本編
辺境の農村
 バウアーと話したその日の夜、PCたちは畑の見張り番をすることになります。月は満月ですので、【暗視】を持たないキャラクターもある程度は周りが見えるものとして扱います(具体的には、文字は読めないが戦闘には支障がない程度です)。ただし、ライカンスロープのPCがいる場合、満月より一日前とします。
 月が一番高くに昇った頃、PCたちは何者かが近づく気配を感じます。難易度9の危険感知判定に成功すると、蛮族が近づいていることにいち早く気づき、有利な態勢をとるため、次の先制判定に+1の修正を得ます。失敗した場合、何もありません。
 コボルド2匹とコボルドシューター1匹との戦闘を行ってください。反応は彼らを倒すまでは敵対的、倒した後は中立です。一番接近したPCから10m離れた位置にコボルド2体が、20m離れた位置にコボルドシューターが配置されます。PCが5人の場合、コボルドシューターは2匹とします。
 コボルドの意識を回復させるなどして尋問した場合、彼らは以下の情報を提供します。なお、話す内容は3匹(4匹)とも同じです。(コボルドは交易共通語を話せます)

コボルドの情報
「ご、ごめんなさい!畑を荒らしたことは謝りますから、どうか殺さないで!」
「僕たちだって、別に畑を荒らしたくてやってるわけじゃなくて...ちょっと前から親分が僕らに命令するから...」
「親分、最近様子がおかしいんだ。僕たちコボルドは目立たないように生きようって、目立つと殺されちゃうから大人しくしてようって、そうやって暮らしてたのに」
「ダメにしちゃった野菜はいつか必ず返します!だからここは見逃してください!」

 PCたちがコボルドを生かして逃がすことを選択した場合、次の日の朝以降、ヴェーグ以外の村人はPCたちを責めます。シナリオ終了までにPCたちによるフォローがなかった場合、逃がしたコボルドの数だけ獲得する名誉点が下がります(全員逃がした場合獲得名誉点は-4または-5されます)。この後の展開の中で、「このコボルドたちを生かしておいてよかった」と村人に思わせることができれば、名誉点の減少はなくなります。GMは村人がPCたちの行動をどう思うか、適宜判断してください。
 日が登るまで6時間の睡眠をとることができます。適宜HP/MPを回復させてください。

蛮族の巣の調査
 次の日の朝、バウアーはPCたちに昨晩の顛末を訪ねます。PCたちがコボルドを殺さなかった場合、彼も全面的に喜ぶわけではありません。いずれにせよ、これで畑荒らしは収まるというと、彼は喜びます。
 バウアーと話していると、ヴェーグ村長(人間/男/53歳)が走ってきます。彼が話す内容は次のようなものです。

ヴェーグの依頼
「コボルドが村を襲っただと?馬鹿な、奴らはそんなに度胸のある種族ではない」
「コボルドは蛮族の一種ではあるが、我々がここに移住してきて2年ほど経つが、互いに不干渉の不文律があった。村を襲うなどあり得るはずがない」
「何かあったに違いない。コボルドたちに村を襲わせる凶暴な蛮族が近くに現れたか、あるいは...」
「いや、考えても仕方がない、とにかく、あの大人しいコボルドたちが村を襲うには何か訳があるはずだ。すまないが、この畑荒らし、まだ終結したわけではないと思われる...もう一仕事頼むぞ」
「コボルドたちの巣の位置はある程度分かっている。もしかしたら厄介な蛮族が巣食ってしまったのかもしれない。調べてきてくれないか」

 この依頼を受けるなら、ヴェーグはPCたちにコボルドの巣の位置を教え、彼らが夜行性であることも伝えます。PCたちがコボルドの巣に移動するなら、難易度9の探索判定を行ってください。失敗したら成功するまで再挑戦できますが、それぞれの再挑戦で1時間費やします。探索を開始した時刻を午前8時として、GMはシナリオ内時刻の記録を付けてください。以降このシナリオで12時、18時、24時を迎えたとき、GMはPLに時刻を教えてください。

Part2に続く...

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2016/07/20 20:40
SW2,0!!だああああ!!

久しぶりにオフセがやりたくなりましたっ!!



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