Nicotto Town



『この世界の片隅に』

★★★★★


2016年ベスト3を争う名作です。

見たのは一週間前ですが、この感動をどう表現すればいいのかと考えすぎて今までブログにできませんでした。

原作者・こうの史代さんは非常に『日常』を描くのがうまい。戦後の広島を舞台にした『夕凪の街 桜の国』が出世作ですが。戦争の悲惨さより、楽し気な生活をもっと読みたいし読んでほしいと思っています。
今回の『この世界の片隅に』でも、主な舞台が昭和18年から20年の広島県呉市であるにもかかわらず。『ぼーっとしてる』と周囲に言われる主人公の「すず」は実に楽し気に野草を摘み、毎日の献立を考え、時々絵を描く。

で、アニメ映画になってよかったと思うことですが。
こうのさんの絵はわりとほのぼの系なので緊迫感はストーリーで演出するのですが。
映画になることによって、空襲で日常が侵される恐怖がはっきりと伝わってくる。

暗い時代だとわかる描写はあるのに、苦しいことがあっても、すずは明日の献立を考え、家族と笑っていると思えてしまいます。

悲しいばかりではなく、むしろホッと笑えるシーンも多いのでぜひ機会があれば見て下さい。私的にはまさしく〈犬も喰わない夫婦喧嘩〉が結構好きです

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2016/12/20 01:02
原爆描写はきつくうんざりするものがありますが
それをださないのはいいかもしれません



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