北朝鮮第一書記、金正恩の兄の金正男が暗殺されました。

金正男と言えば、2001年に偽造パスポートで日本に入国しようとし
その目的が「東京ディズニーランドに行きたかった」という事で
ニュースになりましたね。

会社の人や友人などと、金正男暗殺のニュースを話しましたが殆どの人が
「政治的野心も無いのに何故暗殺されたんだろう？」という意見が多かった
のですが、僕は寧ろこの時期だからこそ暗殺されたと考えます。

先ず、今の韓国ですが、朴槿恵大統領の弾劾が国会で可決され
現在は職務停止の状態です。そして次の大統領はほぼ確実に
「共に民主党」の文在寅が選ばれると思われます。この文在寅
ですが「反日」「反米」「従北朝鮮」の政治家として有名です。

文在寅が大統領になったら確実に中国、北朝鮮寄りの政策を取るでしょう。
最初に日本との慰安婦合意を破棄し、次にアメリカとのTHAADミサイル配備
も破棄するでしょうね。これで日本とアメリカとの関係は終焉を迎えます。
日米韓同盟の破棄ですね。そして中国を仲介しての北朝鮮との統一を
目指すと考えられます。しかし現行の「金正恩体制での北朝鮮」と
韓国は国民の思想然り、政治体制然り、かなりかけ離れています。

しかし「金正男体制での北朝鮮なら」どうでしょうか？？思想や情報統制は
当然あるものの、現在の中国の体制に近い政治体型になると思いませんか？
現在の中国は政治体制への批判は出来ませんし、ネットも規制されており
当然ですが、言論、集会、出版などの自由も制限を受けています。
しかし北朝鮮ほど閉鎖されてはいないですよね。

その中国が先ず、北朝鮮の金正恩を排除して、中国主導により
金正男を北朝鮮第一書記に据えて作る。中国、習近平による
傀儡国家北朝鮮の誕生です。

そうなると、左派政権の韓国と共産主義ではあるものの緩やかである
金正男体制での北朝鮮では、朝鮮半島統一が現実的です。
嘗て、西ドイツと東ドイツも統一しました。バリバリの西側の民主政治国家
の西ドイツ。ソ連の衛星国であり、秘密警察があり国民の監視が徹底され
言論の自由など無いに等しかった社会主義国の東ドイツ。この２つの
国家が統合されたんです。

ドイツ統一の時は西ドイツに吸収される形での統一でしたが、朝鮮半島では
中国主導により「赤化統一」が現実的です。元々共産主義の北朝鮮
（ 金正男政権で現在の中国程度の共産主義国 ）と文在寅大統領
による左派政治体制による韓国ですからね。

中国の言う事を聞かず持て余している、金正恩体制の北朝鮮と
「赤化統一」され中国の傀儡国家となった「朝鮮半島統一国家」
どちらが中国にとって都合が良いかは明らかですよね。

中国にとって米軍基地が存在するままでの韓国が韓国主導に
よって北朝鮮と統一する事は絶対に避けなければ、なりません。
幸い、次の韓国の大統領になるであろう、文在寅は
反米である故、韓国からの米軍撤退も現実的である。
「今なんですよ。金正恩を亡き者にして金正男を北朝鮮
第一書紀にする時期は。」

この危機感を感じ取り、「やられる前にやれ」と考えて
中国の影響が及びにくいマレーシアに滞在してる時を狙い
金正恩は兄である金正男を暗殺したのだと僕は考えます。

「民主主義と共産主義との統合」や「特定の国による傀儡国家」
など現実的に難しいと思われますが、先に述べた東ドイツと
西ドイツ然り、国家統一では無いですが日本でも自民党と
社会党が連立を組んだ事があります。通常では「ありえない
事態」なんですよね。主義・主張が１８０度違うのですからね。
しかし実際に行われた。傀儡国家もそう「鉄のカーテン」と
呼ばれ東ヨーロッパの多くの国々はソ連による傀儡国家でした。

金正男は政治的野心は無かったかもしれません。しかし個人の
意思など、大きな国の政治的意図の圧力の前では無力です。
日本も昔、満州国を建国するにあたり、愛新覚羅溥儀を
担ぎましたものね。