Nicotto Town



ネタばれ読書日記 『3人の名探偵のための事件』

★4

あらすじ
ウィークエンドパーティの夜、館の女主人が密室で殺害された。翌朝遅れてやって来た招待客はヴィムジイ卿、ポアロ、ブラウン神父に似た名探偵たち。野次馬根性丸出しで彼らに従う語り手。推理合戦は思わぬ結末を迎える。


『わしなりの結論に達したんです』『自分の職務くらい心得とります』『どうして逮捕しないのかですと? ここにいる名探偵の皆さんが口を挟んでいるからですとも』
 どう考えても推理小説の読みすぎの語り手、しかし作者レオブルースが用意した主人公は一見凡庸な田舎警官で、気が利かないと馬鹿にされ、物語の片隅で名探偵たちにブツブツ文句を言っているビーフ巡査部長でした♪

作品の発表は1936年! すでにその頃から〈名探偵〉に疑問を抱いていた作者の慧眼に感心。2000年このミスでも海外部門4位ということで、今でも十分読める内容です。
それでもますます分野を広げた小説世界、いや、基本は変わってない?

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2020/04/29 08:56
風刺という意味では見事なパロディー・ミステリー。
作者さんはホームズタイプの探偵小説に埋もれて
よほどストレスがたまっていたのでしょうね。



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