Nicotto Town



ネタばれ読書日記『怪物執事』

怪物執事 英国を魅惑した殺人鬼の真実

価★2
内容
1978年、スコットランドでひとりの人間が終身刑を言い渡された。ロイ・フォンテーン―本名アーチボルド・ホールは数々の屋敷に執事として入り込んで金品を盗み、実弟をふくむ5人の人間を殺害した。
小説ではなくノンフィクションで、第一章で自伝の内容、第二章で自伝の内容がいかにデタラメかという解説、第三章でどうしてこんな怪物が誕生したのかという考察になってます。

作者AMニコルによればフォンテーンは人格障害の下劣な犯罪者で、自伝やタブロイド紙に語った過去の華麗な犯行も嘘ということで、第二章でちまちま、その証拠を積み上げています。読んで疲れた。
少し期待した第三章ですが、事件当時フォンテーンも50代後半、それから30年以上経って彼の過去を追うにはやはり無理があり、主な証言者はフォンテーンの妹のみ、その他の犯罪者の例が多数挙げられ分析しています。ので生い立ちに関しては空白が多くガッカリ。
確かに逮捕されるきっかけの一年間の殺人が、犯罪者仲間二人に、財産を奪った老夫婦、そして仲の悪い弟、ということで華麗さとは程遠い内容です。むしろかなり卑怯で場当たり。

こんな犯罪者が、タブロイド紙に話したり、自伝(華麗なる犯行のほか、発表当時鬼籍に入っていた著名人が多数登場)を発表できるなんて、イギリスって怖い国だ。というのが主な感想。





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2020/10/15 18:22
サイコパスの自慢話……
確かに怖い書籍。
もちろん出版社と市場のほうです。



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