Nicotto Town



ネタばれ読書日記『オイアウエ漂流記』

★4

あらすじ
南太平洋で小型飛行機が遭難、無人島にたどり着いた10人は開発会社のパワハラ部長、元ラガーマンの体育会系課長、美女だが気の強い主任、下っ端社員、取引先のおバカ御曹司、新婚夫、夫と成田離婚を考える妻、まだらボケでガダルカナルに居るつもりの老人と小学生の孫、暴力的自然保護活動家の外国人とトラブル必須の10人とセントバーナード一匹。それでも<生きたい>という気持ちだけは一致して無人島でのサバイバルを続ける。遭難直後の衝突と半ば原始的生活が下っ端社員の賢司、新妻?早織、小学生の仁太の視点で描かれる。

感想
一応最後には救助が来たようですが、メインはサバイバルです。
この小説を楽しめるかどうかはイヤな女の『早織』を許せるかどうかだとおもう。
その他、賢司も仁太も常識人で平凡な主人公。ところが早織は自分のスペックを棚上げして、夫(一応)薮内氏を気が利かない、ズレてる、こんなはずじゃなかった。と離婚を考えるだけじゃなく。遭難直後からその他男性陣を観察し、外ればっかりと勝手にケチをつけたり、逆ハーレム妄想をしてる。自分が主人公妄想で、生還したら本を出す、自分は文才がある。と言い、いちいち言動が芝居くさい。もう一人の女性主任は、こんな女との生活が良く耐えられるなと思ったら賢司の回想で主任は「早織さんとの冷戦中」とあるので、作者の裁量で省いたのだとわかる。
小説後半に早織の妊娠が判明し、薮内氏は改めてプロポーズをするが、その最中、早織はトンデモないことを考えている、でも、原始社会にもこういう女はいたんだろうな。と妙に納得。もう勝手にしてと思う反面、無事救出された後、産まれる子供含め、長期のサバイバルで野生化した主人公たちが無事社会復帰し、幸せになればいいなと思いました。

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2021/11/04 20:04
おもしろそうなお話しですね



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