流星群(物語と雑記)
- カテゴリ:小説/詩
- 2022/10/13 11:26:47
★流星群~The Meteoric Swarm~
作詞・作曲・歌 Ichii /編曲・ギター char312
https://www.youtube.com/watch?v=GXQaasRfhP0
【流星群】(物語と雑記)
学校祭のステージ発表の練習が少し遅くまでかかった。同じくバンド練習を終えて帰り支度をしていた君と昇降口で鉢合わせた。何となく二人で一緒に帰った。
あたりはすっかり暗くなり、いつの間にか星が瞬きはじめていた。
帰路の途中の小高い丘で立ち止まる。どちらともなしに腰を下ろした。ゆっくりと満天の星空が広がり、二人を包んでいった。
曲の設定は悩み多き10代(中~高校生)。 男女二人が、 学校祭の準備の帰り道(或いは部活の帰り道) に、ふと小高い丘に腰掛けて満天の星空を観ている。 たまたま、流星群がある日だった。(文化祭シーズンなのでオリオン座座流星群かな。)
まだ田舎も都会も男尊女卑の思想が残る家庭環境が沢山あった。 性別への偏見…相反する周囲の期待…理不尽な生活環境で諦めざるを得ない夢…限られた進路…告白できない恋心… 人はなぜ生まれて死んでいくの?…私はなぜ生まれて来たの?… 生きることに疑問を抱いていた思春期。
学校生活の一部の時間(例えば部活)を共有していた気の合う彼に、 満天の星空の下で、ポツリと洩らす。
「男に生まれてたら、もっと人間に生まれてよかったって、執着できたかなあ? (あなたともっと色んなことがやれて生きている事が楽しいと思えたかなあ)」
でも…彼に心配を掛けたくないという気持ちが本音を遮り隠した。彼の重荷になりたくなくてわざと伝わりにくい難しい言い回しで誤魔化す。
「ほんの冗談だよ。私の口(細胞)が勝手に言ってるのよ。そんなこと考えてないから。」
そんな言葉とは裏腹に思う事…「ふっとこの身が消えてしまえたらいいのに。」
拭えない希死念慮が心を過ぎる。それは後になれば、思春期に一度は通る道なのかもしれない。
今にも降りそうな満天の星がそんなちっぽけな自分を優しく照らしていた。壮大な星空のもとで、悩みや、人間そのものがとてもちっぽけに思えて、 いつしか心のもやもやや悩みが浄化されていく。 この星空を観れるだけでも、生まれてよかったって思えた。
流れ星を数えて夜明けを迎えたら、いつもの明日が少し変わる気がした。 少しは心が晴れて、この世に生まれた自分を愛しいと思えそうな気がした。今の自分を受け容れて、 未来に向くことができそうな気がした。
「ねえ、明け方まで付き合ってくれる? 以前はよく朝まで星の観察をしたけど、3年ぶりだから…。 ひとりっきりで流れ星を数えるのはちょっと寂しいな。」
* * * * *
一緒に星を眺めている彼は、彼女にとっては友達以上彼氏未満で、同志的な存在。でも実は、別の女の子が彼を好きらしい。 彼に恋しているその女の子は、いつも彼と一緒にいるこの彼女のことを羨ましくて恨めしく思っている。 (それは私であったり、その逆の立ち位置であったり。)
恋する彼女は、眩しいほど輝いて、とても魅力的に見えた。
「私、あんな無邪気で可愛い女子に恨まれるのいやだから、あなたもあの娘にあまり冷たくしないで、少しは気に掛けてあげれば?」 表向きはこんなことを言う。
「あなたが他の女子と付き合ったからって、私はあなたのことを嫌いになったりしないよ。 そんな恋愛感情で一緒にいるわけじゃない。 違う心の絆であなたと繋がってると思ってるから、安心してよ。」
本当は、他の女の子なんか見ないでほしいのに、 口をついて出る言葉はまるで天邪鬼。 もともと細胞なんか、思考とはつながってやしない。 どうかお願いだから、私が口にすることを真に受けないで。
何で、人間ってこんなにややこしくて複雑なんだろうね。 宇宙から見たら、ちっぽけなチリに等しいのにね。 でも宇宙のチリみたいだけど、ちゃんと生きてるんだよね。
すごく大きな悩みに思えても、この宇宙に比べたらとてもちっぽけで、、、。そんな風に思ったら何となく元気が出てくるの。
目線を変えて、もっと広い視野で物事を見たら、 きっと生きることがもっとラクに、楽しくなるんじゃないかなあ。 ステキな発見がたくさんあるんじゃないかなあ。
思春期の頃は迷い悩める自分と、道を踏み外さないようにそれを諭す自分がいて、どこかそれらを俯瞰する自分が居て……。
思春期は宇宙の中の塵のような自分を見失わないように生きていたように思う。
宇宙も空も星も、私の音楽と出会ってくれたあなたも、とても愛しいと思う。 生きている今日に感謝をする。読んでくれてありがとう。
曲、聴いて貰えると嬉しいです。
https://www.youtube.com/watch?v=GXQaasRfhP0
【流星群】(物語と雑記)
学校祭のステージ発表の練習が少し遅くまでかかった。同じくバンド練習を終えて帰り支度をしていた君と昇降口で鉢合わせた。何となく二人で一緒に帰った。
あたりはすっかり暗くなり、いつの間にか星が瞬きはじめていた。
帰路の途中の小高い丘で立ち止まる。どちらともなしに腰を下ろした。ゆっくりと満天の星空が広がり、二人を包んでいった。
曲の設定は悩み多き10代(中~高校生)。 男女二人が、 学校祭の準備の帰り道(或いは部活の帰り道) に、ふと小高い丘に腰掛けて満天の星空を観ている。 たまたま、流星群がある日だった。(文化祭シーズンなのでオリオン座座流星群かな。)
まだ田舎も都会も男尊女卑の思想が残る家庭環境が沢山あった。 性別への偏見…相反する周囲の期待…理不尽な生活環境で諦めざるを得ない夢…限られた進路…告白できない恋心… 人はなぜ生まれて死んでいくの?…私はなぜ生まれて来たの?… 生きることに疑問を抱いていた思春期。
学校生活の一部の時間(例えば部活)を共有していた気の合う彼に、 満天の星空の下で、ポツリと洩らす。
「男に生まれてたら、もっと人間に生まれてよかったって、執着できたかなあ? (あなたともっと色んなことがやれて生きている事が楽しいと思えたかなあ)」
でも…彼に心配を掛けたくないという気持ちが本音を遮り隠した。彼の重荷になりたくなくてわざと伝わりにくい難しい言い回しで誤魔化す。
「ほんの冗談だよ。私の口(細胞)が勝手に言ってるのよ。そんなこと考えてないから。」
そんな言葉とは裏腹に思う事…「ふっとこの身が消えてしまえたらいいのに。」
拭えない希死念慮が心を過ぎる。それは後になれば、思春期に一度は通る道なのかもしれない。
今にも降りそうな満天の星がそんなちっぽけな自分を優しく照らしていた。壮大な星空のもとで、悩みや、人間そのものがとてもちっぽけに思えて、 いつしか心のもやもやや悩みが浄化されていく。 この星空を観れるだけでも、生まれてよかったって思えた。
流れ星を数えて夜明けを迎えたら、いつもの明日が少し変わる気がした。 少しは心が晴れて、この世に生まれた自分を愛しいと思えそうな気がした。今の自分を受け容れて、 未来に向くことができそうな気がした。
「ねえ、明け方まで付き合ってくれる? 以前はよく朝まで星の観察をしたけど、3年ぶりだから…。 ひとりっきりで流れ星を数えるのはちょっと寂しいな。」
* * * * *
一緒に星を眺めている彼は、彼女にとっては友達以上彼氏未満で、同志的な存在。でも実は、別の女の子が彼を好きらしい。 彼に恋しているその女の子は、いつも彼と一緒にいるこの彼女のことを羨ましくて恨めしく思っている。 (それは私であったり、その逆の立ち位置であったり。)
恋する彼女は、眩しいほど輝いて、とても魅力的に見えた。
「私、あんな無邪気で可愛い女子に恨まれるのいやだから、あなたもあの娘にあまり冷たくしないで、少しは気に掛けてあげれば?」 表向きはこんなことを言う。
「あなたが他の女子と付き合ったからって、私はあなたのことを嫌いになったりしないよ。 そんな恋愛感情で一緒にいるわけじゃない。 違う心の絆であなたと繋がってると思ってるから、安心してよ。」
本当は、他の女の子なんか見ないでほしいのに、 口をついて出る言葉はまるで天邪鬼。 もともと細胞なんか、思考とはつながってやしない。 どうかお願いだから、私が口にすることを真に受けないで。
何で、人間ってこんなにややこしくて複雑なんだろうね。 宇宙から見たら、ちっぽけなチリに等しいのにね。 でも宇宙のチリみたいだけど、ちゃんと生きてるんだよね。
すごく大きな悩みに思えても、この宇宙に比べたらとてもちっぽけで、、、。そんな風に思ったら何となく元気が出てくるの。
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