追悼・河井英里さん
- カテゴリ:音楽
- 2008/12/30 13:07:50
今年、8月に肝癌で急逝された河井英里さんの追悼アルバム「ひまわり」「風の道へ」が発売されました。
アニメ「ARIA シリーズ」の楽曲も手がけられ、すばらしい歌声のアーティストさんでした。きっと ARIA のアニメスタッフさんはさぞかし肩を落とされたことでしょう。ARIA の世界観を表現した、「アニメの曲」というジャンルを超えたすばらしい歌の数々・・・。
恥ずかしながら、3枚の ARIA のサウンドトラックを持っていながら、河井英里さんの歌声だと気づかず、夏に急逝されたことをこの11月に思わぬところで知りました。
それは Amazon のおすすめリストでした。何とももったいない、すばらしいアーティストさんがいなくなってしまいました。
実のところ、僕は ARIA よりはるか前に河井英里さんの曲に出会っていました。それは1993年から1994年までフジテレビで放送された「ワーズワースの冒険」というテレビ番組の、オープニングテーマでした。シャ・リオンという曲です。
この曲は原詩を真逆にして(単語単位ではなくアルファベット単位で)歌うことで、無国籍な感じを醸し出している不思議な歌でした。
それが、僕が好きになった ARIA という作品でまた巡り会うとは、何の縁でしょうか。ライブに行って生の歌声を聴いてみたかったです。
「風の道へ」は Amazon で試聴できるようです。ご興味のある方は、聴いてみてください。
遅くなりましたが、ご冥福をお祈りいたします。
今年は、緒形拳さん、峰岸徹さんら名優、筑紫哲也さんのように社会への影響力の強い方、妙に多くの偉人たちが亡くなられたように思います。
河井英里さんは実は多くのCM曲も手がけられています。「あ、この曲が」というのも皆さん、あるのではないでしょうか。
出典:Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/河井英里
「ワーズワーズの庭で」「ワーズワーズの冒険」はバブル景気崩壊後の社会の中で、「もっと小さな事にこだわって、生活を豊かに」というような感じで、例えばビールの生産から飲み方、注ぐカップににまでこだわる、そんな事を紹介していた独特の番組でした。
河井英里さんは造語詩の歌をよく手がけてらっしゃいましたが、その原点が同番組の主題歌、シャ・リオンでした。
追悼版CD「ひまわり」のジャケットは、ARIAの原作者、天野こずえ先生がお描きになっています。ひまわりに囲まれた少女と、空を飛ぶ白いくじら。少女は河井さんをイメージされたのではないでしょうか。
このCDの売り上げの一部は河井さんの遺志を尊重し、世界自然保護基金(WWF)へ寄付されるそうです。
河井英里さんという方は、正直言いまして自分はよく分からないのですが、
ちゅんたさんが、これだけ残念がっているのですから、さぞや素晴らしい方なのですね。
惜しまれつつも逝ってしまう、こんな人は、それだけ良い影響力を残し去っていくのですね・・・。
「ワーズワースの冒険」は、番組名の記憶は有りますが、どのような内容のテレビだったのか、
忘れてしまいました・・・。