鎌倉まで・・・
- カテゴリ:小説/詩
- 2025/07/23 22:31:31
砂浜に続く階段に
腰を下ろしている
海岸線が長く続き
オレンジ色の空に夕日が沈んでいく
波の音が静かに聞こえる
塩の香はあの時のまま
折りたたんだメモ用紙を開くように
あの頃を思い浮かべる
砂浜を歩いていた
二人で笑いながら
足に少し重い砂の感触がよみがえる
江の島のそばに白い富士山が浮いている
あの時のままだ
海を見ている
独り
稲村ケ崎を抜けて
由比ガ浜まで歩いていこうか
あの時のように
日が沈んでも
きっと星が見守ってくれるから