Nicotto Town



もう一度だけ

約束の時間が過ぎていく
無言で通り過ぎる人の群れの中で

左手で持つ携帯が
静かに時の流れの中に沈んで行く

あの時言った君のさよならを
僕は信じない

それは僕の独りよがり
それは僕の強がり

その後振り向いた時の
君の微笑みは何だったの

もう一度聞きたい
君の本当のさよならを

最後に
もう一...

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パート4

それから4回目の冬が巡って来た。

佳は鎌倉の七里ガ浜にいた。
遠く海をじっと見つめていた。

あの時と変わらない優しい日差しと
波の音が心に響いてくる。

冷たい風が頬に当たった。

「暖めてあげるから」
そう言って彼は一人日記帳を強く抱きしめた。

気が付くと一匹の子犬が
佳の隣に座っていた。
...

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パート3

さてさて二人は再び鎌倉へGO!
リニュアル版です~


「ごめん、待ったぁ~」
佳が息を切らして走って来た

品川駅の東海道線下りホーム先端
真美が腕を組んで待っていた

「連絡もしないで私を20分も待たせるなんて
いい度胸してるじゃん」

「ちょっとね。緊張してトイレにね・・・」
佳は中腰になり座...

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パート2

「ねぇ、覚えてる」
「2年前この席に座った事」

「そうだっけ?」

「次の日、鎌倉へ行ったでしょ」

「ふ~ん・・・」
佳はスマホをいじりながらそっけなく言った

「あたし、帰る!」
真美は語気を強め吐き捨てる様にそう言った

「エッ」

彼はあわてて組んでいた足を伸ばした
テーブルの角に膝が当た...

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パート1

・・・・人が真剣に話しかけているのに
   スマホばかり見て全く聞いてないんだから・・・

「ば~か!」

・・・でもこうして一緒にいる事が
  大切な時間なのかも・・・

真美は勝気な高校生
フライドポテトを食べながら何か言いたげだ

そう今日は連休の前日
彼女は午後の最後の授業をサボった

そし...

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