アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/11/25 23:57:27
たまたま、たまに覗いているフルスクラッチビルド (ゼロから作り上げる) の戦闘機や、プラモデルの改造をしている方のブログに、「7月に『戦闘妖精・雪風』の3作目が刊行された」と書かれていたので、居ても立ってもいられず、買ってきました。久々のハードカバーの小説です。
第1作の「戦闘妖精・雪風」の連載が始まったのは、なんと1979年。1984年に文庫化されて刊行。ちなみに同じ年に Macintosh が発売されました。
第2作目の「グッドラック 戦闘妖精・雪風」は1992年に不定期に連載が開始。1999年にまとめられて、ハードカバーで刊行。続く2002年に第1作の改訂版「戦闘妖精・雪風<改>」が刊行されました。
物語は南極に現れた謎の『通路』から地球に侵攻してきた、異性体 (JAM) との戦いを描いたハードSF小説です。
JAM を『通路』向こうへ追いやり、人類は『通路』を通り反撃に出ます。そこにあったのは「惑星フェアリィ」。基地を築き「フェアリィ空軍 (FAF)」を創設し戦うものの、長い戦いが続き、いつしかフェアリィ空軍に送り込まれるのは、犯罪者や精神疾患を持つ社会不適合者から選ばれた人間。地球の人々は長く続く「惑星フェアリィ」での戦いを、実感できなくなった。
その FAF の特殊部隊、通称「特殊戦」。任務は、戦場での JAM と FAF の戦いを記録し、仲間がやられようとも助けず、必ず生きて帰ること。その「特殊戦」に所属する主人公「深井零」と彼の乗る、人工知能搭載の戦闘機「雪風」、そして彼の所属する「特殊戦」の物語です。
超ハードです。「マク○スとかガン○ムは子供向けだなぁ (-∀- )」と思うくらい。そして、物語の後半に行くに従い、哲学的要素が非常に強くなる、そんな作品です。JAM とは何者か?、人間とは何なのか?、様々な問いかけがなされます。
アニメ化もされましたが、原作ファンとしては本当に「残念なアニメ」で、僕は1話だけ観て怒りを覚えて観るのを止めました(笑)
待望の第3作、あまり空中戦シーンの描画はないらしいですが、とても読むのが楽しみ。今週末は読む時間を作らないと・・・。
作者の神林長平さんは「敵は海賊」シリーズを含め、沢山のSF作品を書かれています
からね。しかも、戦闘妖精・雪風の第1作と2作はかなりの分量ですよ。
とにかくアニメはメカデザインから、戦闘の描写、1話のエンディング・・・。たった
1話しか観てないのに文句たらたらです (-∀-")
雪風の挿絵ではもっと実際に存在する戦闘機に近かったんですが、ウケを狙ったんです
かねぇ・・・。
そして1話で、ピンチに陥る零と雪風のシーンで、雪風が裏技で切り抜けるシーンがある
んですが、「その核爆発級の爆発で生きてるわけないだろ!(・∀・#)」と突っ込みどこ
ろ満載。元々、そのシーンではそんな爆発が起こることになってなかったんですが。
ホント、Production I.G と攻殻機動隊 S.A.C. の監督の神山健治さんに作り直して欲しい。
>>エリカさん
小説はかなり「小難しい」ので、アニメからの人は面食らうと思いますよぉ。
「化物語」よりも先に読むことになりそうです。それくらい僕には思い入れがある、
作品ですからねぇ。
小学校の頃はよくガンダムとかボトムズとか作ってましたが、途中で飽きちゃうん
ですよね。今のプラモは色を塗らなくてもバッチリらしいですが、昔は色を塗らな
くちゃいけなかったですからねぇ。
F1のラジコンカーは作ったことがあります。ロータス・ホンダ。でも、走るとこ
ろまで作ったら満足しちゃって、やっぱりマシンに色を塗りませんでした。黄色
一色なのに・・・(-∀-;)
でもそこから入ると小説にはたどり着かないのでしょうね。
小説読んだら感想を教えて下さい 面白そう・・しかし エリカのストック本が^^;
ちゅんたさんはプラモデルとか作るのですか?
F1カーとかも作るのかなぁ?
アニメ版、なにがどんあ風に残念だったんだろう…(;^ω^)